予告編の「ベトナムでNo1大ヒット」からして可笑しくない? 

何でベトナム?とか。(ああそうか、ベトナムも南北に分断されて苦労したものね)

 

「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました


https://takarakujimovie.com/

38度線の韓国軍監視所のパク・チョヌ兵長(コ・ギョンピョ)は、宝くじを拾った。
なんとそれが6億円もの高額当選していた。



放送合戦で、もう笑えちゃう。



ところがチョヌが監視塔で仕事中に一陣の風に吹かれてあっというまに軍事境界線を越えてしまう。
絶妙な飛び方の宝くじ。人もこんなに軽々と国境を越えられたらいいのにね。



チョヌは非武装地帯の草原を夜中にこっそり宝くじを探す。そこに現れたのは、宝くじを拾った北朝鮮兵士リ・ヨンホ(イ・イギョン)だった。

2人の所有権争いは平行線。チョヌは、上官のカン小哨長(ウム・ムンソク)とマンチョル上等兵(クァク・ドンヨン)を巻き込み、ヨンホは、政治指導員スンイル(イ・スンウォン)とチョルジン上級兵士(キム・ミンホ)に頼んで、3対3で非武装地帯の森の奥の共同給水区域(JSA)で話し合いの場を設けるが揉めるばかり。

そこに韓国軍の補給官が現れて話を聞き、「北が当たりくじを渡し、南が換金して持ってくる間、互いの兵士ひとりを【人質】交換する」という提案。その案に乗った6人は、チョヌが北の新兵、ヨンホが南の新兵に成りすまして人質に。もしバレたらスパイとして殺される危険性を冒すことになる。

北と南、ほぼ同じ民族だし、言語も一緒だろうし…と思うが、南北に分断されて75年、ずいぶん違っていて、交換された2人は大変。

人質になって北の兵士になったチョヌは、畜産学科出身の知恵を生かして飼育に大成功、食糧問題を解決した英雄になって、もう少しで平壌に行かされそうになる。

南に行ったヨンホも地雷を踏んだ兵士の命を救って英雄に。でも目立つと危険。「出身はどこ?」と聞かれて、「ハ」
(咸興市ハムフン? 咸鏡南道ハムギョンナム?)と言いかけて「ハンブルク」「ドイツ語を話してみろ」と言われて好きなドイツ映画のセリフで、勝手な翻訳をつける。

一方、換金係のマンチョルは、くじを財布に入れては危険と言われて、パンツにポケットを付けたが、気になってつい手がそこへ行く。それを撮られて「変態軍人」とSNSで拡散される始末。さて、大金を上手く持ち帰ることができるか。イノシシの出演が効いている。


面白かった~! スリル満点なはずなのに、どこか抜けていて、身勝手な提案やらドジやら何やら大笑い。南の兵士と北の兵士がこんなに仲良くなんて。
実際には南北の兵士が出会う機会などないのかもしれないけれど、統一を願うセリフもすんなり聞けます。せめて北の映画館でも、この映画を観て大笑いできたらいいのにね。