いろいろ考えさせられるいい作品なんだけど、

場面が地下水道で、暗すぎる~。
閉所恐怖症の方にはお勧めしません。★★★☆☆


ソハの地下水道
http://www.sohachika.com/pc/

ナチ政権下に置かれたポーランドでも、
ユダヤ人への迫害は辛酸を極めた。

下水の処理工事とコソ泥を仕事にするソハは、
ある日、地下水道の中に、
ユダヤ人たちが隠れ住んでいるのを発見する。

「通報しないでくれ」と頼まれ、
通報すると貰える報奨金の見返りに、金銭を要求する。

人数も多いし、食料調達は大変、赤ん坊は生まれるし、
ドイツ人将校は目を光らせている。

薄々気づいたソハの妻は怯え、
空き巣仲間の若者は離れて行く。
危険すぎる、もう嫌だ!と投げ出したくなるソハ…。


ソハが、人を選択する場面があるの。
残りの人たちはどうなったのか…。あ~戦争ってヤダ…。

勇敢でも、お金や知識があるわけでもない、
ずるくて欲張りで…そんなソハの戦時下の行動が胸を打つ。
これが当たり前の人間なんだよねって…。

ソハの奥さんがこれまた庶民的で小心者で…でも庶民てこんなだよねって。
自分もきっとこっちだよと思いつつ、ちょっと救われるかな~。


自分が殺されるかもしれない危険の中で、
人を助けるなんて、なかなかできない…と思う。

私なんかも、その行為で、殺されるかもしれないようなことは、
果たしてできるだろうか…。

ソハだって、そんなつもりはなかったんだろうと思う。
だからこそ、ソハのいじましいような行動が、胸を打つのだと思う。

尖閣列島や竹島をめぐって、なんだか勇ましい声が多い昨今、
「茶色の朝」にならないように…。
http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf