ル・アーヴルの靴みがき http://www.lehavre-film.com/


フランスの港町、ル・アーヴルの下町の人たちと、

まさに今の国際問題である、密航者の少年のお話。


私はこういう作品が好き(なので、点が甘いです)。

えい、オマケだ!★★★★★

最初はドキン! ハードボイルド???
だけれど、あとは淡々とした味わいの人情劇。

つつましく、呑気に老年期を迎えた主人公の、人生に起こった事件。
彼を取り巻く人々は、さりげなく、それを助ける…。

マルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、港町ル・アーヴルで靴磨きをして、
妻アレッティ(カティ・オウティネン)は仕立て仕事で、細々と暮らしている。

ある日、マルセルは、密航してきた黒人の少年と出会う。
ロンドンの親の元に行きたいと言う少年は、密航・逃亡で、警察から追われる身。

マルセルは、その少年を家に連れ帰ってかくまう。
アレッティは具合が悪い。病院に行くと、末期がんで余命を告げられる。

裏町に住む貧しい人々、バーのママや仲間たち。
当たり前の善意、そのための嘘、嘘と分かって受け入れる人々。

ちょっとご都合主義?な結末だけど、心が温かくなる。
「過去のない男」(これも良かった…)のアキ・カウリスマキ監督。