「孤島の王」 ★★★★☆



第1回目にしてはハードな映画。試写会で観ました。

http://www.alcine-terran.com/kotou/




ノルウェーの少年院で起きた実話をもとに描いた作品。

宣伝では衝撃のサスペンスというが、過酷な状況の中で、
少年が大人として成長していく過程を描いている。



船員のエーリングが、孤島の少年院に送られてくる。
不敵で反抗的な目をした彼はC号棟に配され、C19と呼ばれる。
C号棟のオーラヴ,1は、もうすぐ卒院。揉め事は起こしたくない。



寮長のブローテンは少年たちを威圧的に扱い、怖れられ嫌われている。

エーリングは脱走を試み、成功するが、捕まって連れ戻される。



ブローテンはC5,イーヴァルを弄び性的虐待をしている。
耐えきれなくなったイーヴァルの死

恐怖から看守に従っていた少年たちだったが…。



人間を記号で呼んではいけない。この時から人権が失われ、

人はモノのように扱われるのだから…。



ノルウェーに、こうした過酷な事実があったことに圧倒される。

ただ…今の日本でも親が育てられない子供たちは、施設で育つ。



恩寵園事件などは、まだ耳に新しい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E5%AF%B5%E5%9C%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6



ペットにやさしい人は、山ほどいる日本だが、

親が育てられない子供たちにやさしい人は、まだまだ少ない日本の現実だ。