2024年5月に公表された厚労省研究班の最新推計によると、2025年の認知症の罹患者は
 471万人であり、2040年には584万人になります。
 増加傾向が明らかになっている時、長年蓄積されているアミロイドβやタウの濃度の測定から
 繋がる早期の診断が求められています。
 現在用いられているアミロイドペット検査や脳脊髄液測定などは費用が高いなど多くの課題があります。

 そんな時に、以下のアメリカからのニュースが日曜日に入ってきました

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 『アルツハイマー病を血液検査で早期診断、米FDAが初承認…富士レビオ傘下が申請』
 読売新聞 【ワシントン=中根圭一】 オンライン配信 5/18(日)18:31

 米食品医薬品局(FDA)は16日、アルツハイマー病を診断する血液検査を初めて承認した。
 従来の検査法よりも患者の負担を軽減し、病気の早期診断につながることが期待される。
 申請したのは検査薬メーカーの富士レビオ(東京)傘下で米国に拠点を置く
 富士レビオ・ダイアグノスティクス。

 アルツハイマー病は、アミロイドβ(ベータ)やタウと呼ばれる異常なたんぱく質が
 脳内に蓄積することで神経細胞が傷つき、認知機能が低下すると考えられている。(以下、図)
 新たな検査は、病気の兆候や症状がある55歳以上が対象。
 血漿(けっしょう)中の異常なたんぱく質の濃度を測定し、脳内に塊ができているかどうかを
 判断する。現在は陽電子放射断層撮影(PET)が診断に使われているが、
 費用や時間がかかるなどの課題があった。

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 確か日本においてもアルツハイマー病の早期診断と治療に関する論文発表があったことを
 思い出しました。論文情報として、国際専門誌「アルツハイマーズ・リサーチ・アンド・セラピー」
 に2024年5月23日付けで掲載されていました。
 東京大学プレスリリースが以下に掲載されていますので、ご参照ください。
 https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400240776.pdf

 『血液バイオマーカーを用いて、超早期段階での脳アミロイドPET検査結果の予測を実現
                            ーアルツハイマー病の早期診断と治療に光ー』 
 
 この研究をされた岩井教授は
  「アミロイドβとタウのバイオマーカーを組み合わせることにより、アルツハイマー病の
   超早期段階で脳のアミロイドβ蓄積を高い精度で予測できることが分かった。
   今後、簡便な臨床診断と血液のバイオマーカー検査を組み合わせることで、効率的に
   プレクリニカル期(発症の前駆時期)などの発症前やMCI期の診断が可能となることを
   実証し、早期の予防や治療につなげていきたい」

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<読売新聞参照>

追記
当ブログ2023年2月15日の「40才ころから始まっている認知症の原因物質の蓄積」もご参照ください