ダルビッシュ、ヤ軍をなで斬り | ダルビッシュ速報

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ダル、ヤ軍をなで斬り-。
レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が24日(日本時間25日)、
ヤンキース戦に今季4度目の先発登板。
自己最長と成る8イニング1/3を投げ、
今季最多の10三振を奪う等無失点の快投で無傷の3勝目を飾った。
ヤンキース・黒田博樹投手(37)とのメジャー通算7度目と成る
日本人先発対決にも快勝。
いよいよ、日本最強右腕が本領を発揮し始めた。

 日本人先発対決は、ダルビッシュが主役の座を独り占めした。
9回に交代を告げられ、うつむき加減に
ベンチへ歩くと、前回の本拠地登板(9日のマリナーズ戦)と
同じように満員観衆はスタンディングオベーション。
ダルビッシュが照れくさそうに帽子のつばに触れ右手を挙げて応えると、
観衆のボルテージは最高潮に達した。

 「前回は(5イニング2/3を5失点)投球内容も良くなかったし、
複雑だったが、きょうは気分良くと言うか、たたえてくれて本当にうれしかった」。
背番号11は晴れやかな顔を浮かべた。
「前回からかなり制球が定まってきて居る」と話したように、
“七色の変化球”がさえ渡った。
レンジャーズ投手陣で今季最多の10奪三振だ。
その球種はツーシーム、スライダー、スプリット、シンカー、カーブ、カットボール…。
あらゆる球種を自在に操り「三振を取りたいところで取れた。
ゴロが多かったと言う意味でもいい感じで、
思った通りに投げられた」と胸を張った。

 圧巻は、ダルビッシュが「2点は覚悟した」と言う3回無死満塁の大ピンチだ。
まずは今季6本塁打のグランダーソンをカーブで見逃し三振、
続く通算632本塁打のA・ロッドを内角球で三ゴロ併殺打に料理し、
「ヨッシャー!!」と日本語で雄たけびを上げた。

ただ、ダルビッシュに“大リーグの盟主”をねじ伏せたと言う感慨は無い。
「ヤンキースをここ迄抑えて完璧じゃ無いと言うのもあれだが、
向こうは初めての対戦だし、(力を出し切ると言う点で)まだだとおもう」。
初対決は、お互いに手探りの状態。
今後も幾度と対戦して封じてこそ-のおもいは強い。
其れでもワシントン監督は「投げるたびに良く成る。
きっと今後もね」と、さら成る期待を口にした。

 レ軍は伝統的に打高投低。そんなチームに、
25歳の右腕がヤンキース戦12年ぶりの完封勝利をもたらした。
これで無傷の3勝目。ダルビッシュが一体、
いくつ白星を積み重ねるのか今から興味津々だ。

  (大城和美)