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ダルビッシュに関するニュースを成るべく早くお送りします。

サーチナ 4月11日(水)7時16分配信

9日、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有(25)は、イチロー(38)、川崎宗則(30)、岩隈久志(30)が所属するシアトル・マリナーズとホームで戦いメジャーリーグ初先発を果たした。ダルビッシュは初回に4点を失う最悪な立ち上がり。続く2回にも1点を失うが、強力レンジャーズ打線が爆発しダルビッシュを援護、チームは11-5で勝利し、5回2/3を投げたダルビッシュはメジャー初勝利をあげた。


 5回2/3、110球8安打5失点5四死球。日本でのダルビッシュにはかんがえられ無い数字となってしまった初先発だった。ですがテキサスのファンは温かかった。6回途中降板の場面でもスタンディングオベーションでダルビッシュを迎える。其れに対し悔しさを滲ませるダルビッシュは帽子を取って応えることはせず、また一度も顔をあげる事はなかった。

 「こんな投球であれだけこたえてくれて申し訳無い」とダルビッシュは答えたが、対戦したイチローは「この内容では・・と言うプライドが見えた」と語って居る。一方レンジャーズの公式ページでのファンの声は概ね温かい。「まだ1試合じゃ無いか」「とにかく勝ってよかった」等に加え「緊張して居るのがわかった」と言うコメントも見られた。スタンディングオベーションは、彼の立ち上がりが試合を壊しかね無いものだったにも係わらず、3回途中からなんとか立ち直った懸命な姿に送られたといってもいいだろう。彼が真の力を発揮できなかったこと、またその緊張が尋常ではなかったことをスタジアムにいて感じていたファンも多かったに違居無い。 日本で無敵を誇ったダルビッシュがあれだけの緊張を見せた理由は、環境の変化、メジャー球への適応等に加え、メジャーの力を彼自身がオープン戦を通して感じていたからかもしれ無い。

 メディアは当然ながら厳しい。USATODAYは「味方打線のおかげで勝利投手の権利だけは得た」とし、またESPNオンライン版では「初回、2回ともがっかりだった」と言う記事を掲載、特にコントロールの悪さを指摘して居る。総じてラッキーな初勝利と言う分析が多く、これについては異論を挟む余地は無い。ただ一方で3回以後、打たせて取ると言う忍耐のピッチングが出来たことは大きく、またヤンキースの黒田博樹(37)が述べたように「内容が悪くても勝てれば良い薬に成る」と言うのも事実だ。ダルビッシュの次戦は5日後のツインズ戦の予定だ。テキサスファンの暖かい応援に応える為にも真のダルビッシュの姿をそこで見せて欲しい。(編集担当:田村和彦)

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