香川真司の去就がにわかに慌ただしくなってきて居る。
ドルトムントは、4月22日に行なわれたブンデスリーガ第32節の
ボルシア・メンヘングラッドバッハ戦に勝利してリーグ連覇を達成したが、
この日も香川は優勝を決定づける、
今季13ゴール目を記録。現時点での香川の記録は13ゴール・8アシストと、
リーグ優勝の立役者といっていいほどの活躍ぶり。
とくに、ゴール数は欧州でプレーする日本人選手の最高記録。
そんな香川にはマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、
アーセナル、ACミランといった世界を代表するメガクラブから注目が集まって居る。
香川本人は12日に行なわれるドイツ杯決勝後に去就を決断するとして居るが、
果たして来季の所属先はいかに?
「マンチェスターUからは、現在の年俸の4倍に当たる600万ユーロ
(約6億4,000万円)の3年契約を提示されて居るといった具体的な報道も有ります。
前半戦こそ精彩を欠く場面もありましたが、
今季のブンデスリーガのMVPといっていいほどの働きでしたから、
これからイロイロなオファーが届くとおも居ますよ」(サッカーライター)
所属先のドルトムントは年俸倍増の300万ユーロで契約延長交渉に臨む構えだが、
スポーツ・ディレクターのミヒャエル・ツォルク氏は
「香川側に契約延長の意向が無い。彼(香川)は
プレミアリーグでのプレーを望んで居る」と明らかにし、
移籍を容認するかんがえを示して居る。
と成ると、香川の来季の新天地はやはりマンチェスターUと言うことに成るのか。
「ただ、ポジション争いは熾烈ですよ。マンチェスターUの基本システムは
4-4-1-1で、香川の適正ポジションで有るトップ下の2列目の『1』には、
イングランド代表エースのFWウェイン・ルーニーが君臨して居ます。
いかに香川といえども、ルーニーからポジションを奪うのはまったく
不可能だとはいわ無い迄も、現実的にかんがえればすさまじく困難。
もっとも、ルーニーは最前線のセンターフォワードのポジションでも
プレー出来るので、彼をコンバートすると言う手も有りますが、
其れでもウェルベック(イングランド代表)やエルナンデス(メキシコ代表)といった、
チームですでに実績を残して居る有望株の
FWとポジションを争うことに成りますからね。
かといって、サイドで起用されると守備の負担が増すので、
香川の持ち味が殺されてしまう可能性も有ります」(前出ライター)
一方、「ドルトムントに残留と言う選択肢もかんがえられる」と
指摘するのはスポーツ誌編集者。
現時点でのドルトムントは必ずしもメガクラブとはいえ無いが、
リーグ2連覇を達成しており、
これから黄金時代を迎える過程でメガクラブに成長する可能性も十分有るからだ。
「世界的な名門クラブで有る、バイエルン・ミュンヘンを押しのけての2連覇ですからね。
選手層も若手の粒ぞろいのドルトムントには、大きな可能性が有ります。
そんなドルトムントで中心選手としてメガクラブへ押し上げる役割を担うと言うのも、
大きなやり甲斐が有るとおも居ますよ。
少なくとも新天地でゼロから出だしするよりも、リスクと言う点では少無い。
とはいえ、より高い年俸やステータスを求めて段階アップを望むのは、
プロならば当然のこと。
香川としても大いに悩むところでしょうね」(同)
世界的なプレーヤーに成長したからこその、多くの選択肢――。
夢のバロン・ドールや欧州チャンピオンズリーグ制覇へ向けて、
香川はどのような選択をするのか。今後の動きから目が離せ無い。
(文=牧隆文)
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