プレミアの複数のクラブが、今夏のお買い物リストの上位に、
「カガワ」の名前を載せて居るのは間違い無い。
ボルシア・ドルトムント(ドイツ)のMF香川真司(23)。
いったい何処が獲得を決めるか。意外に早い時期に決着するのでは無いか、
と読んで居る。
英国大衆紙等は、まだ香川の名前をほとんど報じてい無いが、
インターネットメディアは、マンチェスター・ユナイテッド、
チェルシー、いやアーセナルだ、と複数の名前が挙げて居る。
噂段階の話も含まれるが、これらを日本の主要メディアが転電。
其れを再び英国のネットメディアが報じる、と言うおかしな現象すら起こって居る。
とはいえ、どれも誤報とはいえなそうだ。と言うのは、
香川がプレミアのほとんどの強豪クラブの「レーダー」に入って居るからだ。
なぜか?いまプレミアにはい無いタイプの攻撃的な選手だからで有る。
ウイングとしてもプレー出来るが、香川の最大の魅力は、
トップ下のMFの位置から、
ゴール前の密集地へドリブルでスルスルと抜けて行けることだろう。
今季プレミアリーグを見渡しても、同じようなタイプはい無い。
しいて挙げるなら、マンチェスター・シティーのMFサミル・ナスリか。
あとはトットナムのルカ・モドリッチが似たタイプだろう。
この2シーズン中、約半年は右足第5中足骨の骨折で棒に振ったが、
このスタイルで、ブンデスリーガで20ゴールと言う得点力は魅力だ。
プレミアの指揮官なら、喉から手が出るほど獲りたい逸材だろう。
問題は経費で有る。
ドルトムントは、現在の香川との契約を2013年夏で満了するため、
最近、年俸300万ユーロ(約3億3000万円)で、3年の契約延長をオファーした。
だが香川はこれを保留し、移籍を模索して居る。つまり移籍金がかかるのだ。
一部で移籍金は1500万ユーロ(約16億円)と報じられて居るが、
相場からすれば、1000万ユーロ(11億円)前後か。香川自身、かつてはスペインリーグでのプレーも興味が有る、と話していたようだが、この移籍金を支払えるのは、レアル・マドリードとバルセロナ、あとはマラガくらいだろう。
比較的裕福なイングランドの主要クラブからしても、
もし移籍金が800万ユーロ(約9億円)で収まれば、
3年契約で、年俸と合わせて約20億円。
これなら交渉が成立する可能性は十分に有る。
香川は常に「移籍の時機を間違え無いようにしたい」と話していた。
今夏は日本代表としての主要な大会がなく、
プレシーズンの期間を新しい国とクラブへ馴染むための時間に割ける理想の時機だ。
とくに香川はフィジカルが其れほど強く無い。
ブンデスリーガでは、技能でその弱点をカバーできたが、スピードの有るプレミアでは、
レギュラーを獲得するには多少の時間がかかる。
これを香川自身も分かって居るから、移籍後、
7月のプレシーズン合宿からじっくり取り組める、今夏は理想的なのだ。
個人的には可能性が高いのは、マンUとアーセナルの2クラブだと踏んで居る。
この香川のスタイルは、実にファーガソン監督とベンゲル監督が好きなタイプだ。
またトットナムも、移籍する可能性が有るモドリッチの後釜として
香川に興味持って居るようだが、来季の監督が決まってい無いため、
選手補強は出遅れて居る。チェルシーも来季の指揮官は白紙状態だ。
4月21日のボルシアMG戦に勝てば、ドルトムントの2連覇が決まる。
直ぐにでも、このプレミアへの移籍交渉が、大きく進展する可能性が有る。
このニュースは日本人記者として「落とせ無い」から、気が抜け無いのが、
辛いところで有る…。