硬水と軟水
その水が硬水であるか軟水であるかは、ミネラルウォーターを使い分ける上で、大きな目安となります。
硬水か軟水かを決めるのは“硬度”です。硬度とは水のなかに含まれるカルシウムとマグネシウムの合計量を数値化したもので、この数値が高いものを硬水、低いものを軟水と呼びます。わかりやすく言えば、カルシウムとマグネシウムがたくさん入っている水が硬水、少ない水が軟水ということです。
理化学辞典では、硬度0から178未満を「軟水」。178以上357未満を「中間の水」。357以上を「硬水」と分類しています。しかし、これではわかりにくいので、近年では便宜的に、硬度が100未満のものを軟水、それ以上を硬水と呼ぶようになっています。また最近は輸入のミネラルウォーターが増え、さまざまな硬度の水が販売されるようになってきたので、同じ硬水でも硬度100~300程度のものを中硬水と呼んで区別するようになりました。
硬度はまた、そのミネラルウォーターの用途にも大きく影響します。
硬度100未満の軟水は、炊飯や和風だしをとるなど日本料理全般、そして緑茶をいれたりするのに適しています。反対に硬水で炊飯をするとごはんがパサパサになったり、緑茶の味や香りが十分に引き出せなかったりします。
硬度100~300の中硬水は、洋風だしをとったり、煮物や鍋物をするのに向いています。
そして硬度300以上の硬水は、スポーツ後のミネラル補給や妊産婦のカルシウム補給、そして便秘解消やダイエットにも役立ちます。
分類 | 銘柄(硬度) | 用途 |
軟水(~100) | ルソ(8.4) スパ(14) こんこん水(25.6) 南アルプスの天然水(30) ボルヴィック(50) 六甲のおいしい水(84) 龍泉洞の水(96.8) | 和風だし(かつお、こんぶ) 緑茶 紅茶 炊飯、料理全般 コーヒー |
中硬水 (100~300) | ティナント(102.2) ハイランドスプリング(121.5) 高千穂(150) バルヴェール(177) エビアン(297.5) | しゃぶしゃぶ 鍋物 洋風だし |
硬水(300~) | ヴィッテル(307.1) ペリエ (364.5) サンペレグリノ(733.6) トニースタイナー(1019)コントレックス(1555) | スポーツ後のミネラル補給妊産婦のカルシウム補給 ダイエット、便秘解消、 |