前かがみで20kgの荷物を持った時の椎間板への内圧は?(073) | 過去問で目指せ合格❗️毎日1問リラ検クイズ

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日本リラクゼーション業協会主催の「リラクゼーションセラピスト認定試験」、通称リラ検の過去問、予想問題を中心に、毎日一問、出題していきます。

今日は「第III章 ボディマネジメント1 運動器編」の第5節「腰痛」です。

腰痛のセクションは2級にもありましたが、内容は格段に難しくなっています。

まずはこれ。

侵害受容性疼痛について、誤っているものはどれか 
 1.外傷、感染、腫瘍などが原因
 2.痛覚受容体が興奮して起こる痛み
 3.プロスタグランジンなどの生理活性物質が関与する
 4.組織に炎症はおこっていない


「侵害受容性疼痛」って何?って感じですが、ここでは「痛み」がなぜ起きるのか、ということをサラっと半ぺージで説明しています。
しかし、例によって専門用語の説明がないので、読んだだけだとよくわかりません・・・
このテキスト、そもそも独学で勉強するようにはつくられていないんじゃないか、と最近、疑うようになってきました。
それはともかく。

痛みには大きく3種類あって、
 ・ケガや細菌感染などに免疫系が反応して生じる痛み=侵害受容性疼痛
 ・痛みを伝える神経がどこかで壊れて誤動作することによる痛み=神経因性疼痛
 ・身体に異常はないが脳が感じる痛み=心因性疼痛
があります。
設問は、侵害受容性疼痛についてなので、免疫反応によって炎症が生じます。
したがって、選択肢の4が誤りです。

腰痛の原因についても、以下の5種類に分類して説明されています。
 A.筋・筋膜性腰痛
 B.運動器疾患による腰痛
 C.内臓疾患の腰痛
 D.心因性由来の腰痛
 E.神経疾患由来の腰痛

とくに腰痛の8割を占めるAの筋・筋膜性腰痛については詳しく書かれています。

筋・筋膜性腰痛の記述で誤っているものはどれか
 1.屈曲型、伸展型、回旋型の3タイプがある
 2.屈曲型腰痛は、ハムストリングの硬さがみられる
 3.伸展型腰痛は、上半身を後ろにそらせたときに痛みがでる
 4.回旋型腰痛は、腸腰筋の硬さがみられる


腰を動かしたときの痛みの出方によって、どの筋に原因があるのか、ここで詳しく勉強します。
設問通り身体を動かしてみれば、なんとなくわかると思いますが・・・
誤っているのは、選択肢4。回旋型腰痛の原因は、腸腰筋ではなく、股関節深層外旋六筋です。
で、股関節深層外旋六筋とは何か。
例によって、テキストにはなんにも書かれていませんが、具体的には、
 ・梨状筋
 ・上双子筋
 ・下双子筋
 ・内閉鎖筋
 ・外閉鎖筋
 ・大腿方形筋
の6つです。

 

これらの筋は支配神経も全部、出題範囲に入っているので、今回、頑張って覚えたいと思います。

腰に負担をかける姿勢についても、詳しく書かれています。

前かがみ(20°)で20kgの荷物を持った時の椎間板への内圧はどれか。ただし直立時を1とする。
 1.2.2倍
 2.2.75倍
 3.1.85倍
 4.2.5倍


すごい問題ですね~。でも、この数値は絶対にでると思います。
テキストに書かれているのは、以下の8パターン。

 ・仰向けで寝る 0.25
 ・横向きで寝る 0.75
 ・正しい姿勢で立つ 1
 ・20°の角度でお辞儀 1.5
 ・前かがみ(20°)で20kgの荷物を持つ 2.2
 ・正しい姿勢で座る 1.4倍
 ・座って前かがみ(20°) 1.85
 ・座って前かがみ(20°)で20kgの荷物を持つ 2.75

「正しい姿勢で座る」のも、腰にはけっこうな負担になっているんですね。
こうやって数字でみると、よくわかります。
ただ、腰が痛いときは仰向けで寝るより横向きの方が楽なので、腰痛と内圧は直接は、関係ないのかもしれません。

ということで、今日はこの辺で。
 

※今日の問題は、デジタル問題集にも収録しました。

 

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