今日は「第III章 ボディマネジメント1 運動器編」の第3節「肩コリ」です。
ここは2級にもほぼ同じ内容がありました。
1級であらたに追加になったのは、
・巻き肩
・胸郭出口症候群のメカニズム
・ストレッチ
の3点。
とくに、胸郭出口症候群については、かなりな分量を割いて細かな説明をしているので、ここはヤマのひとつかと思います。
胸郭出口症候群の絞扼部位で誤っているものはどれか
1. 斜角筋隙
2. 肋鎖間隙
3. 小胸筋下間隙
4. 咽頭後間隙
2級でも勉強しましたが、胸郭出口症候群は、頸部からでて上肢に伸びる神経や血管が、筋肉や骨で圧迫されて、頸・肩・手指に痛みやしびれなどの症状がでるものです。
圧迫(=絞扼)されやすい箇所は決まっていて、
・神経や血管が頸から出るところ(斜角筋隙=しゃかくきんげき)
・第一鎖骨と肋骨のすき間(肋鎖間隙=ろくさかんげき)
・小胸筋と烏口鎖骨靭帯のすき間(小胸筋間隙)
の3か所。
まず、この場所はしっかり覚えないといけません。
胸郭出口症候群で絞扼される神経はどれか
1. 腕神経叢
2. 腰神経叢
3. 仙骨神経叢
4. 肋間神経
これは公式問題集からの転載です。
この選択肢群で間違うことはないと思いますが、念のため、腕神経叢の図についても押さえておいた方がよいと思って、次の問題を作りました。
次の図で、筋皮神経を選びなさい
1.C
2.E
3.F
4.G
こんな難しいのは、実際には出ないと思います。
思いますが、第2節の筋と支配神経の表に出ている神経は、いちおう、見ておいた方がよいでしょう。
筋皮神経は、烏口腕筋や、上腕二頭筋、上腕筋を支配する神経です。
胸郭出口症候群で、小胸筋下間隙に起因するものをとくに「過外転症候群」というそうです。
運動と症状の関係について具体的に書いてあるのは胸郭出口症候群のなかでもこれだけなので、でそうな雰囲気です。
小胸筋下間隙は肩関節のどのような動きで負荷がかかりやすいか
1.伸展
2.外転
3.屈曲
4.内転
小胸筋下間隙と「過外転症候群」という名前がわかっていれば簡単な問題です。
巻き肩とストレッチはまあ、さほど難しいことは書かれていません。
常識の範囲でも答えられそうな感じなので、やはり、ここでのポイントは「胸郭出口症候群」ですね。
このセクションは半分以上は2級の復習ですが、5問程度は出る予想なので、気を抜かないでしっかり覚え直したいと思います。
それでは今日はこのへんで。
※今日の問題は、デジタル問題集にも収録しました。