「ハプログループD2」が「ハプログループD1b」へ改正 (平成26-06-05) | こ~にゃんのブログ

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★「ハプログループD2」が「ハプログループD1b」へ改正 (平成26-06-05)

ISOGGの平成26年5月23日最新版から、従来ハプログループ【D2】は、と呼ばれていた系統はハプログループ【D1b】と改正されました。

これは、「M174」という(SNP, 一塩基多型)の特徴(マーカー, 指標)を持つものがハプログループ【D】であるとされ、その下流に並列(どちらが古く分岐したかわからない)する形で【D1】、【D2】、【D3】とあったのですが、フィリピンのルソン島とマクタン島で【D4】が発見されたことと、【D1、D2、D3】群の上流には「CTS11577」のSNPがあった(陽性)にも関わらず、フィリピンの【D4】は、「CTS11577」のSNPがなかった(陰性)ことにより、フィリピンの【D4】は【D1、D2、D3】群よりも古く分岐した系統だということが明らかとなったからです。

これに伴い、新たに「CTS11577」を【D1】の分岐指標(マーカー)と定められたため、従来【D1】、【D3】と呼ばれていた系統は、それぞれ【D1a】、【D1c】となりました。

よって、ISOGGの平成26年5月23日版に基づいて順に並べると、

① D1b (M55, M57, M64.1/Page44.1, M179/Page31, M359.1/P41.1, P37.1, P190, 12f2.2)
② D1b1 (M116.1)
③ D1b1a (M125)
④ D1b1a1 (P42)
⑤ D1b1a1a (P12_1, P12_2, P12_3)
⑥ D1b1a2 (IMS-JST022457)
⑦ D1b1a2a (P53.2)
⑧ D1b1a2b (IMS-JST006841/Page3)
⑨ D1b1a2b1 (CTS3397)
⑩ D1b1a2b1a (Z1500)
⑪ D1b1a2b1a1 (Z1504)
⑫ D1b1a2b1a1a (CTS5406)
⑬ D1b1b (M151)
⑭ D1b1c (P120)
⑮ D1b1d (CTS6609)
⑯ D1b1d1 (CTS1897/Z1574)
⑰ D1b1d1a (CTS218/Z1527, IMS-JST022456)
⑱ D1b1d1a1 (CTS6909)
⑲ D1b1d1b (CTS1964)
⑳ D1b2 (CTS583/Z1516)
21) D1b2a (CTS220)

となります。【D1b】は、日本列島の固有種ですので、この違いを追えば、同じ【D1b】の日本人どうしでも、「何世代ぐらい離れているか?」とか、(もっとデータが充実すれば)「日本国内でどういう経路を通って、今住んでいる場所にやって来たか?」が分かるかもしれません。

Geno2.0や「Family Tree DNA」による、Big-Y解析の結果、私は「CTS220」のSNPを継承しているので、新しい分類によると私は【D1b2a】という、一番後ろの21番目の型に属していました(*^^*)


【お知らせ】
※過去の記事をまとめて閲覧できるように【ハプログループD1b(日本人の源流とY染色体DNA)】のサイトを作りました(^^)v