1951年9月に、サンフランシスコで締結され、1952年4月28日22時30分(日本時間)に、米国が批准書を寄託したことにより発効の条件(23条a項)を満たし、同時刻に、効力を有するようになったサンフランシスコ条約(Treaty of Peace with Japan)。
この条約の正文(=正式な版)は、英語、フランス語及びスペイン語の版のみで、日本語版は、正式な版ではなく、正文の翻訳文に過ぎません。このことは、日本人にとって悲しいことだと、僕は思っています。
が、建前上のことではあるものの、制限されていた我が国の国家主権が回復した日から70周年の節目の日を大切にしない者を、内閣総理大臣に頂くことは、日本人にとって、更に更に、悲しいことだと、僕は思います。
独立記念日と呼んで、そう的外れではない日を、蔑(ないがし)ろにする内閣総理大臣は、「我が国の国家主権は、今も制限されていて、我が国は独立国ではない」と、心の奥で思っておられるということなのでしょうか。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則