今、ここで、いわゆる教育勅語を持ち出しはしませんが、人にはそれぞれ、その時々に応じた務め、本分というものがございます。たった一人では、田畑を成らず者の攻撃から守り、米小麦野菜を作ることができず、また、本当にたった一人では、早晩、精神の安定を失う、そのような社会的な動物である人にとって、本分を果たすことは、とても大切なことです。
思い起こせば、7年前の夏、僕の、政治に対する態度を、一変させる出来事がありました。それまでは、「我が国において、それなりの社会的地位にある者の中には、必ず、良識のある人が、一定の割合以上、おられるはずだから、僕如きが政治に口を出せば、そういう良識のある人の仕事の邪魔になる。だから、政治の動向を、遠くから眺めるだけにしておこう」と、思っていました。
その考えが、疑いようもなく誤りであることを、7年前の夏に、鳩山由紀夫内閣が誕生したことにより、思い知らされました。少しずつでも、政治に関わっていこう、そう思い、2010年の4月に当ブログを開始し、2012年に自民党に入党いたしました。
「ブログで、自分が正論だと思うことを書き綴る」ことは、自分の頭を活性化させる効果はある。しかし、ブログを書くだけでは、政治に影響を与えることなど、到底できない。そう思いながら、同時に、「貨幣経済の世において、手元にお金が潤沢にある訳ではないのだから、それ以上の政治活動はしなくてもいい」と、思って参りました。
お前は、一歩前に出る勇気がないことを認めたくなくて、「お金がない」ことを口実にしているだけではないのか。お金がなければ、その分、他人よりも多く、頭と体を動かせばいい。お前は、今まで、そうやって生きてきたんじゃないのか。そういう、自らへの問いかけに対し出した答えが、「今夏の参院選での出馬」です。
今後は、公選法の随所で出てきます「公職の候補者となろうとする者」として、政治活動を行って参ります。立ち位置が変わりましたので、そのことをご理解していただけましたら、幸いに存じます。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則