人命を救うために人命を以って応じる、という選択肢 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 敵方が、金銭を用いて値決めができない価値がある(priceless)人命を、拉致、拘束し、脅迫の手段とするならば、まずは、人命を以って応じるのが、筋ではないか。そう思い、前々回の投稿で、共産主義者同盟赤軍派に乗っ取られた日航機の事件を、引き合いに出しました。また、僕のもう一つの小ブログ『Get It Balanced !』では、武士道(Bushido)という言葉も、用いました。

 事が進行中である現時点において、根拠を明示しづらいことを申し上げるべきではないので、書きづらいのですが、僕は、「敵方のならず者の最大の目的が、金銭であるならば、身代金を、日本政府ではなく、日本に親会社がある多国籍企業に、要求するでしょうから、フリージャーナリストを拉致し、日本政府に身代金を要求したということは、当該ならず者の最大の目的は、金銭ではない」と考え、共産主義者同盟赤軍派の事件を、引き合いに出しました。

 武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり(山本常朝『葉隠』)。全国民を代表する選挙された議員憲法43条1項)である国会議員のうち、社交的で、かつ、交渉力に長けた者が、45年前の共産主義者同盟赤軍派の事件のときと同じように「拘束されている同胞の身代わりとして人質になる」ことを、自発的に申し出れば、日本政府の「邦人の命を守ることを最優先する」という意思だけでなく、日本人の心や武士道精神をも、力強く、世界に発信することになり、人質解放交渉を前進させることができるのではないか。現時点で、僕は、そのように思っています。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則