角が立つので、なかなか、口に出して言えないこと | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 3年前の秋に、自宅アパートが全焼し九死に一生を得たから、そう思うのか、もしくは、それ以前から、そう思っていたのかは、判然としませんが、「ブログ等に誹謗中傷するメッセージが殺到することを、炎上などと呼ばないで欲しい」と、僕は、心の中で思っています。もちろん、そんなことを口に出して言ったことはありません。角が立つだけですので。

 行方不明者の情報を伝播、拡散し、有力情報を収集するために設けられた、インターネット上の、多数の人の目に触れるページで、「子を持つ者として、云々」というメッセージを、数多く目にし、暗澹たる気持ちになりました。

 そういうメッセージの主は、もしも、自分の子が行方不明になり、他の人から、「私も子がいますので、お気持ち、よく分かります」などと言われたら、「私の気持ちに寄り添ってくれて、どうも有り難うございます。あなたの子が無事で、私の子が無事でないのは、何かの巡り合わせなのでしょう」とでも、思われるのでしょうか。「いやいや、あなたのお子さんは、無事なんでしょ。私の気持ち、どれくらい分かるんですか」とは、思われないのでしょうか。

 また、この世には、子を持ちたくても持てない事情をお持ちの方も、数多く、おられます。何のために、多くの人の目に触れる場に、「子を持つ者として、云々」というメッセージをアップロードするのか、理解に苦しみます。
子が行方不明になり苦しい思いをしている人が、そういう状況を明示するために、「子が行方不明になった者として、お気持ち、お察しします」というメッセージをアップロードするのなら、もちろん、理解に苦しみませんが。

 まぁ、これが、世の中というものなのでしょう。逆風強く、呆然と、立ち尽くすばかりです。


横浜市栄区にて
佐藤 政則