前回の投稿で、「教育をなおざりにしたまま、議会制民主主義を押し進めれば、国民は、全体として劣化し、国力が低下します」と書かせていただき、冷徹に過去を、つまり、歴史を見ず、夢と現実が峻別できない状態の人、いわゆる、夢うつつの人を指して、「頭の中が、お花畑のよう」という言い回しまで、使わせていただきました。
なにぶん、人一倍、気が小さいので(自分で言うことではないですが)、僕は、きつい言い回しは、なるべく避けておりますが、人の生き死にに、深く関わることなので、あえて、そのような言い回しも、使わせていただきました。
我が国においては、住むことや、その周辺で漁をすることができない島があったり、原子力事業者が原子炉の運転等により原子力損害を与えたために、期限を確定できないほどの長期間、住むことができない区域があったり、という例外はございますが、どの市町村特別区においても、他国と比べれば、概ね、平穏な日常が確保されているのではないでしょうか。
そういう平穏な日常が保たれているのは、日本に善人しか住んでいないからではなくて、国家公安委員会、警察庁、都道府県警察などの警察機構が、広く治安を維持するための活動を行っているから、です。もちろん、警察官は、丸腰で治安維持に当たっているのではなく、拳銃という武器、小火器を携えて、治安維持に当たっています。
悲しいかな、武器がなければ、平時においてさえ、治安を維持することができないのが、人類社会の現状です。
他国の武力によって占領されているときに、憲法に、「戦争は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する、ということを実現するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という一文を加え、占領が終了して、なお、その一文を改廃しないことは、各所において、成らず者の非行を誘発し、治安の維持、平和の維持を、著しく阻害しています。
そういうことに、一切、思いを馳せない、夢うつつの状態の日本国民をも、分け隔てせず、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛する」(自衛隊法3条1項)ことが、自衛隊の主たる任務です。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則