2日前、沖縄のモノレール線、ゆいレールの赤嶺駅から乗車し、那覇空港駅で下車しました。たまたま、那覇空港に、私が利用できる公衆無線LANがなかったので、そういう乗り方をしました。結果的に、日本最南端の駅から乗車し、日本最西端の駅で下車したことになるそうです。
今、JR倉敷駅近くに居りまして、夜行バスを待っているところです。空席があれば、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席を利用して、横須賀に戻ろうと考えていたのですが、残念ながら満席でした。鉄道好きでもある、倉敷の友人に言わせれば、「サンライズ、結構、人気あるよ」とのことでした。
ノビノビ座席は、どうも、「カプセルホテルのように、しっかりと仕切られてはいないけれど、横になる空間は確保されていて、廉価で寝台車を体験できる席」のようです。
「生まれて初めて、寝台車を体験しようと思ったのですが」と書こうとして、ふと思い出しました。30年ほど前、修学旅行で東北を訪れた帰り、青森駅から、たしか京都駅まで、寝台車で移動したことを。
人間は、あまり思い出したくないことは、忘れるようにできているのでしょうか。もちろん、東北地方自体のことを、そう申し上げているのではなくて、あのときの赤い制服のバスガイドさんや、十和田湖の紅葉は、今も懐かしく思い出しますが、いかんせん、男子校だったので、むさ苦しい旅行でした。
こう書き進めると、「ひょっとして、鉄研(鉄道研究会のメンバー)?」というご質問を賜りそうですが、全て、たまたまだと思っております。空港や新幹線の駅は、どこも、ほぼ同じで代わり映えしませんが、在来線は、地域の実情に合わせて、「良く言えば」ですが、カスタマイズされているので、在来線で旅行をすると、普段の生活から飛び出し「旅に出た」という感じがします。
21世紀の今、安全で緻密な列車運行がなされ、鉄道が元気な国こそ、成熟した国なのではないでしょうか。
岡山県倉敷市にて
佐藤 政則