初めて沖縄を訪れるにあたり、ああだこうだ、私なりに、気になることを調べている。まだ、実際には訪れていないので、勝手な推測に過ぎないが、「想像していた以上に、道路が整備されているようだ」と、感じている。
様々な意味で、お叱りを受けそうだが、私は、基本的に、田舎育ちの田舎者なので、他の多くの地方都市と比較し、やはり、そう感じてしまう。沖縄を知ろうと思い、東は北大東島から西は与那国島まで、くまなくグーグルマップを眺めていたら、宮古島と伊良部島の間で、「費用対効果がかなり低い」としか思えない海上橋の建設が進んでいるのに、気付いた。
宮古島にも、伊良部島に近接する下地島にも、既に、空港がある。380億円を投じ、直線距離で4kmにも及ぶ海上区間に道路を整備することに、どういう意義があるのだろうか。また、米軍から返還された土地が、再開発されて、結局、大資本の商業施設が次々に建てられている、そういう地区もある。
戦後68年、返還から41年。沖縄に関する様々な問題は、複雑に入り組んでいて、短い言葉で論じることは難しい。
コンビニの店舗網を見て、沖縄本島の南と北では、「かなり様子が違う」と感じた。南は、平地が多く人口が集中している。南にある米国海兵隊普天間飛行場を土地所有者に返還し、普天間の機能を、平地が少ない北に移す。平地が少ないから、埋め立てを行う。最善の策である。
軍隊の各部隊は、連係してこそ、つまり、一体となってこそ、持てる力を発揮することができる。海兵隊は、特にそうである。海兵隊のみが動いて、作戦全てが終了することは、ない。
来月2日に、安倍晋三首相が沖縄を訪問し、仲井眞弘多(なかいま・ひろかず)沖縄県知事と、会談するそうである。「物は言いよう」のことを、沖縄では、「いいよーぬあれー、ちちよーんあん(言い様があれば、聞き様もある)」と、言うそうだ。実りある会談になることを、祈るばかりです。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則