年が明けた。国会法2条には、「常会は、毎年1月中に召集するのを常例とする」と書かれている。年が明ければ、会期が150日間である通常国会が始まる。第183回国会の150日間の会期が終わるころには、約半数の参議院議員の任期満了日(7月28日)の30日前の日になるので、程なく、参議院議員通常選挙が公示される。
私は、一自民党員として、と言うよりも、一日本国民として、一日でも早く通常国会を開くべきだと、思っている。ほぼ「死に体」であった野田佳彦内閣は、菅直人内閣と同じように、国政の停滞など、お構いなしで、政権の座にしがみついた。
その結果、韓国前大統領の暴挙を許した。また、投石などをし、著しく公務の執行を妨害した上で、沖縄県石垣市の魚釣島に不法上陸した中国人を起訴せず、単に、日本から強制的に退去させ、「日本は、公船に投石をされても事なかれ主義を押し通す、甚だ国防意識が低い国である」という誤ったメッセージを、世界に発信した。
自民党執行部は、あと半年ほどで行われる参議院議員通常選挙を意識し過ぎ、減点を恐れ、少し、事なかれ主義に傾いていないだろうか。
そもそも、結果が出るまでに、相当、時間がかかるのが、政治である。どんなに立派な政策でも、実行すれば、すぐに政策の目的を達成する訳ではない。一見、即効性があるように見える政策は、すぐに、ダメになる政策である。
バラク・オバマ米国大統領の就任式までには、通常国会を召集するべきだと、私は、思っている。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則