本日は日曜日で、今は午前中。キリスト教の教会では、日曜礼拝が行われ、キリスト教徒の方々が、お祈りをされているころでしょうか。
『天にまします我らの父よ
願わくは、御名(みな)の尊まれんことを
御国(みくに)の来らんことを
御旨(みむね)の天に行わるる如く地にも行われんことを (以下省略)』
私は、洗礼を受けた者ではないが、昔、学校で、毎日、意味がよく分からないまま、これを唱えさせられていた。今は、もう少し砕けた口語訳もあるそうだが、この古い訳が、今も頭に残っている。
御名、御国、御旨。とても大切なもので二つと無いものだから、普通名詞の直前に、接頭語の『御』を付けて、表現しているのだろう。
よく言われることだが、京都にある御所(ごしょ)には、お濠(ほり)はなく、現在、天皇皇后両陛下が住まわれている皇居は、お濠に囲まれている。この濠は、もちろん、水運のための濠ではなく、江戸城に敵が侵入するのを防ぐための濠である。
京都盆地にある京都市は、夏暑く、冬寒い所ではありますが、私は、京都にある御所こそ、唯一無二の御所であって、お年を召された天皇皇后両陛下が住まわれる所として、最もふさわしいのではないかと、思っております。
憲法の4条1項と2項は、次のように書かれている。
憲法4条1項
天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
憲法4条2項
天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。
いわゆる国事行為は、憲法7条において、10項目も掲げられている。天皇陛下が、お年を召された場合、状況によっては、お若い皇太子に国事行為を委任することを検討されても、宜しいのではないかと、私は思っております。
「今の東京は、機能を集積し過ぎていて、住む場所としては、どうなんだろう」という思いがあり、甚だ勝手な私見を、述べさせていただきました。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則