「坂が多い街」と言って、まず思い浮かぶのは、長崎市や広島の尾道市かもしれないが、ここ横須賀市も、坂が多い街である。因みに、隧道、トンネルも多く、よくよく見れば、こちらの谷戸(やと)とあちらの谷戸がトンネルで繋がっているということも、珍しくない。
(関東などでは、トタン板のように尾根と谷が幾つも連なる丘陵地における谷間を、谷戸と呼びます)
横須賀出身の元衆議院議員、元厚生大臣、元郵政大臣で、元内閣総理大臣でもある小泉純一郎氏が、時に、三つの坂の話(人生には上り坂、下り坂、そしてまさかの坂がある)をされるのは、坂が多い横須賀の地形も、多少は影響しているのではないかと思うのは、思い過ごしでしょうか。
まぁ、平たく言えば、「政界というところは、一寸先は闇なので、想定外のことが起きたぐらいで、うろたえてはならない」ということかもしれない。
米国の大統領は、ここのところずっと、先代のジョージ・ブッシュ大統領を除き、2期8年務めていて、バラク・オバマ氏も再選されたが、だからと言って、米国連邦政府の財政問題が進展した訳ではないし、また、中国共産党の権力委譲が滞りなく進むのかも、ユーロという通貨が今後どうなっていくのかも、注視しなければならない。
それより何より、昨年の春、地震の専門家は皆、「向こう○○年間は、地震への警戒を怠らないで欲しい」と、述べられていた。あの時から、まだ、僅か20か月しか経っていない。○○年間が何年間かは、人によるが、私は心配性なので、10年間、120か月は警戒を怠ってはならないと思って、生活している。
天災は、忘れた頃にやって来る。まさかの坂は、いつでも、すぐそこにある。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則