会計検査院を国会に置き、決算の監査を強化すべきである | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 議論すべきこと、審議すべきことは、山ほどある。本当は、盆と正月以外の時期に国会を閉める理由など、無いのではないか。冗談としか思えないが、この国に関するニュース記事の中で、時々、「何やら国民会議」という言葉を、見かける。狐に化かされているようで、よく覚えていないが、たしか、「社会保障国民会議」だったか。

 第1回衆議院議員総選挙が行われたのは、1890年。同年に、第1回帝国議会が招集されている。帝国議会における衆議院、及び、現在の衆議院と参議院は、選挙で選ばれた議員が議論をし、審議をする場である。つまり、国民会議である。国民の議会、国会があるにも関わらず、国会とは別に、「何やら国民会議」を作る。

 「何やら国民会議」、先般の3党合意、不定期で開催される事業仕分けなどなど。国権の最高機関である国会を軽視していると、言わざるを得ない。
私は、国会は常に開け、閉めるべきではないと、考えている。予算及び決算に関する委員会を、通年で開き、その傘下に会計検査院を置き、決算の監査を強化すべきである。会計監査が厳しくなれば、必然的に、公金を私益のために使うことはしづらくなる。

 気が向いたときだけ、事業仕分け大会を開催しても、気休めにもならない。また、会計検査院法1条『会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有する』は、絵に描いた餅に過ぎない。
大政翼賛会ができ、議会が単に、既に決定したことを承認する手続きを行う場に成り下がってしまった、あの時代を、忘れてはならない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則