状況が徐々に悪化し続けるほうが、リスクが大きい | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 猟銃を辞書で引いてみると、「狩猟に用いる銃」と書かれている。猟銃を使う目的は、山野で鳥獣を撃つことである。勤務中の警察官は、拳銃を携帯しているが、警察官が拳銃を携帯する主要な目的は、何だろうか。

 警察官が拳銃を携帯する主要な目的は、治安を維持すること、つまり、警察官が拳銃を撃たねばならない事態(= 治安の悪化、社会秩序の崩壊)が生じないようにすることである。
時と場合によっては拳銃を撃つが、警察官が拳銃を携帯する主要な目的は、拳銃を撃たねばならない事態を生起させないことである。

 そのことを理解しない人は、思いのほか多いと、私は思っている。警察官が拳銃を携帯することは、問題視しないが、国家が軍隊を保持し運営することは、問題視する。そういう人が、意外と多いからである。
なので、国防について議論することは、非常に骨が折れる。加えて、特に国防という分野は、数値化できない要素が多い。数値化できる要素は、装備の費用と性能ぐらい。益々、議論しづらい。

 しっかりと外交を行いながら、同時に、5月にも書かせていただいたように、尖閣諸島及びその周辺に自衛隊を常駐させるべきである。武力を行使せねばならない事態を生起させないために、大至急、そうすべきである。

 状況が徐々に悪化し続けるほうが、リスク(= 望まないことが起きる可能性)が大きいのではないだろうか。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則