6月26日に行われた消費税法等改正法案の採決において、青票、反対票を投じた民主党所属の衆議院議員は、57名。そのうち、いわゆる小沢グループの議員は、43名。その43名の、当選回数別の内訳は、
当選14回、1名(小澤一郎氏)
5回、3名(東祥三氏、山岡賢次氏、山田正彦氏)
4回、1名(牧義夫氏)
3回、4名(小宮山泰子氏、鈴木克昌氏、中津川博郷氏、樋高剛氏)
2回、8名(上記のリンク先を参照してください)
1回、26名(同上)
40年以上に及ぶ小澤氏の議員生活を、物語るような内訳だと、思う。(おもちゃの)達磨落としで、真ん中の積み木を、ばんばん弾いた後のように、当選回数13回から6回の議員が、1名もいない。
議員を志し、小澤氏のもとに集まり、晴れて議員になる。月日が経ち、当選回数を重ねると、皆、小澤氏のもとから離れていく。
小澤氏の資金管理団体である陸山会の、平成22年分の政治資金収支報告書を見ると、支出総額が、約1億9822万円で、そのうち、陸山会が他の団体等へ寄附、交付した金銭の総額が、約1億3140万円である(陸山会(2/2)の65、66頁を参照)。
その内訳を見ると、大半は、参議院選挙候補者の資金管理団体等への寄附である。500万円が19口、1000万円が3口なので、合計1億2500万円である。良く言えば、親分肌の人、悪く言えば、政治資金をばらまいて、子分を作る人である。
政治資金規正法1条の目的条文に書かれているように、同法の目的は、「政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするために、政治資金の収支の公開等をし、政治活動の公明と公正を確保する」ことなので、その趣旨に基づき、事細かく書かせていただいた。
政治的には、もう後がない、崖っぷちにいる小澤氏が、最後の最後で、理に適った言動をし、民自公が、「非公開の場で議論をし、結論を得て党に持ち帰り、みんな集めて、誰それに一任と叫んだ後、国会で採決をする」という談合政治を、白昼堂々と行う。
この国には、もう、長期安定政権は、生まれ得ないのだろうか。
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則