消費税率を何%にしようと、単年度黒字化さえできない | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 財政赤字が慢性化し、民主党が政権をとって以降ずっと、一般会計において、国債発行による収入が税収を上回るという異常事態が、続いている。本年度当初予算においても、変わらず異常なままである。

 もし、消費税率が10%(地方消費税分を含む)ではなく5%であることが、財政赤字が慢性化したことの主な原因であるなら、消費税率を10%にすべきだろう。消費税率が5%であることは、もちろん、財政赤字慢性化の主因ではないし、遠因ですらない。

 生きる上で、問題の主因を、人として可能な限り追求することは、大切なことである。問題を解決したいという熱い思いだけで、闇雲に、手当り次第に、場当たり的に、問題解決を図れば、問題が悪化するだけだからだ。もし、その者が若者であるなら、熱い思いだけで行動をすることによって、結果として、「高い代償と引き換えに何かを学び取る」ということもあるだろう。

 野田佳彦氏が、私生活において、熱い思いだけで行動をするしないは、彼の裁量に任されている。
若者ではない野田佳彦氏が、"熱い思い"だけで消費税率を引き上げ、「消費税率を何%にしようと、単年度黒字化さえできない」ことや、「消費税率引き上げは、失業率をさらに上昇させる」ことを、後で学び取っても、「時、既に遅し」である。

 長くなりましたので、「消費税率を何%にしようと、単年度黒字化さえできない」ことの説明は、次回以降に、回させてください。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則