みかん色の路面電車が今も走る街と、起業家精神 | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 戦後の高度経済成長によって、自家用車が普及した。いわゆるモータリゼーションである。それに伴い、自動車の通行の妨げになるなどの理由で、日本各地を走っていた路面電車の一部は廃止された。また、あまり速度が出ず、輸送力が限られているなどの理由で、地下鉄などに置き換えられた路面電車もある。そんな中、今も沿線住民の足として、活躍を続けている路面電車も、それなりにある。

 幼少の頃、私は、年に一度は、父母の実家がある愛媛県松山市に訪れる機会があった。結構な高さの小山の上にがある城下町で、みかん色、伊予柑色の路面電車(伊予鉄道)が、今も走る街である。子供心に、「電車が道路を走って、よく、車とぶつからないな」と、感心したのを、覚えている。

 1887(明治20)年会社創立、翌21年に営業を開始した伊予鉄道は、「民営鉄道としては日本で2番目の歴史を誇る会社」である。先月、「実業は、民が行うべき生業である」と、書かせていただいた。何はともあれ、愛媛1区選出の衆議院議員、塩崎恭久氏が、郵政民営化法改正法案に賛成しなくて、ほっとしている。

 国がすべきことは、「民間人が公正な競争の下、実業に励み、結果として、国民が、良質の物やサービスを、安価で享受できるようにすることによって、国民が安心して暮らせる国を作ること」である。
約18,000人いる旧特定郵便局長が享受してきた様々な特典、厚遇を、死守し続けることでは、決してない。


神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則