説明さえせず前言をひるがえす指導者は、その名に値しない | 佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

佐藤 政則「不易流行 -日本再生に向けて-」

変わらぬ理念の実現を目指し、しくみを修正する。
実態に合わなくなった諸制度を見直し、日本国を良くすることを目指す、政治ブログです。

 政党が右往左往している間に、省庁の官僚が突っ走って、何が起きたのか。3四半世紀ほど前に、陸軍省の官僚が突っ走って、何が起きたのか。

 新党だ、〇〇の会だと言って、政党が乱立する。その分野に興味もなければ、何の知見も持たない者を、大臣職に据える。官僚の暴走を誘発しているようなものである。

 今や、多くの国会議員が、「どう行動し発言したら、国民の受けがいいか」を、自身の言動を決める際の判断基準にしているように、見える。その結果、言動が、場当たり的になる。受けを気にすべき者は、楽しみや気晴らしや慰みを提供する世界に生きる者である。

 明石家さんまさんは、「スタジオは戦場や」とおっしゃる。しゃべって笑いを提供することに専心しておられて、テレビ番組の中で、自身がしゃべっている映像上に文字を挿入し演出することを、あえて避けておられるという話を、聞いたことがある。場当たり的にしゃっべておられる訳ではない。

 どの世界においても、道を極めようとする人は、場当たり的に行動されてはいない。政党が、その標榜する政策を変更するならば、当然、然るべき説明をした上で、そうすべきである。今般、自民党は、然るべき説明をせず、標榜する政策を変更しようとしている。

 この国には、信ずるに値する政治家は、いないのか。


横浜市南区にて
佐藤 政則