ヨーロッパでも最高のレベルを誇る、スイスの「チューリッヒ連邦工科大学(Eidgenössische Technische Hochschule, ETH)」に進むのが、彼の計画であった。 ドイツの「ギムナジウム」をきちんと終えていれば、無試験で入れたのだが、途中でやめてしまったため、入学試験を突破しなければならなかった。
チューリッヒ連邦工科大学_1
当時のアインシュタインは兵役を逃れるためドイツ国籍を放棄していたので、卒業証書も、国籍もなかった。 結局、大学の入試は不合格だった (数学と物理では優秀な成績を示したが、現代語と動物と植物で思わしい点数が取れなかった)。
父親のすすめもあって、スイスのアーラウという町のギムナジウムに編入することにした。 それは、挫折ではなく飛躍への第一歩ともなった。
Aarau Gymnasium_1
Aarau Gymnasium_2
アーラウのギムナジウムにはすぐれた教育システムがあり、最新の物理学研究室を備えていた。 この研究室で、アインシュタインは先人が示した電磁気の物理法則が確かであることを初めて確認した。 例えば、コンパスの針を電気回路或いは電線に近づけて、電流が磁界を誘導することなどを確かめた。
また、彼は、単純な棒磁石を使って、砂鉄が磁力線に沿って集まり、形成するパターンを研究した。 また、「光」が、空間を移動する電磁波であることも知った
スイスのアーラウのギムナジウムを無事卒業したアインシュタインは、チューリッヒにある念願の「チューリッヒ連邦工科大学(スイス連邦工科大学チューリッヒ校:ETH:Eidgenössische Technische Hochschule Zürich)」に入学した。 「ETH」は、ヨーロッパ屈指の工科系大学であり、実験設備も最高に充実していた。しかし、アインシュタインは、あまり熱心な学生ではなく、お気に入りのカフェに入り浸りだった。
Zürich連邦工科大学_2
アインシュタインは、コーヒーをたしなみながら、何時間もクラスメートと語り合った。その中に同じコースを選んでいる一人の女子学生がいた。
















