定められし運命 | ニャON~無治療を目指して

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若年性乳がん初発から
20年経過~
再発を繰り返しながらも元気に過ごしています。
現在は映画レビューや認知症の母の事、日常の出来事を綴っています

こんにちはニコニコ

本日の映画レビューは

定められし運命

2012年

フランス

92分


時代は第2次世界大戦。ナチスドイツに占領されたアルザス出身の17歳の少女アリスとリゼットは家族から引き離され労働奉仕施設での軍事訓練後に弾薬製造工場で働くことに。
 アリスは聡明で気が強くドイツ人に屈しない。他方、リゼットは従順な態度で親衛隊の上司からも評価される。アリスはそんなリゼットが大嫌いだった。しかし、脱走に失敗したアリスをリゼットがかばい、やがて親友に・・・


私的の感想は
★★★★★
星5つ‼️(4.5に近い5)

ナチスドイツ系の映画は
初めて観たかもしれません。
TVや漫画ではよくストーリーに出てきてたので
ドイツがどんだけ酷い事してきたかは知ってる。

そして、どれだけの人を虐殺してきたのかも。
この映画には戦争のシーンも殆どなく、
ドイツ人が各国から人質のように誘拐してきて
無理矢理ドイツ人を増やすという映画。

男性はただただ重労働をさせられるだけだけど
女性はナチスに気に入られると
子供を産ませる道具として扱われる。
それはそれで嫌だけど、
実際はプライドを捨ててナチスに自ら媚を売り
愛人のようになり、重労働から逃れていた女性もいたようだ。
(映画ではそういうシーンはない)

この物語は少佐に気に入られたブロンドの髪の女の子リゼットがナチスの子を身籠るが、
出産間近になると、親友のアリスに

「私に何かあったらこの子を育ててくれる?
愛してくれる?」と必死に聞いていた所で

あー、きっとリゼットは子供産んだあと自殺しちゃうんじゃないかなーって思ったんです

・・・思った通りでした悲しい
産みたくもない男の(ましてや敵の男)の
子供だから生まれてから一度も顔も見ようとしなかった。本当に嫌だったんだろうな。

アリスは足の悪い少佐に一目惚れしたっぽいのもすぐ分かったので、きっとこの2人は結婚するだろうと。
そして実際に結婚してリゼットの子供も育ててくれた。幸せそうな2人だったけど、
そこまで辿り着くのはきっと大変だったんでしょうね。

いまの世界が平和とは言えないけど
この時代の人達は生きた心地がしなかったんじゃないかなー。
もし今、これからの時代に戦争が起きたら
(何か怪しい国がありますけどね)
日本は反撃する物がないので
終わりでしょうね悲しい

そんな事を考えさせられる映画でした。