んー。
でも頑張って書くんだもん。
お狂言が終わって、休憩20分。
隣にお座りになったお姉さま(と、思う)と少し会話。
(私、人の年齢ってよく分からないんです)
お能は昨年からとかで、この豊田市能楽堂にもたびたびいらしているとか。
熱心な方なのね。
お能にイレギュラーな関わり方をしている私はどうお話してよいやら・・・。
「金剛流さんがお好きなの?」
「龍謹さんのファン?」
と、若宗家のお名前が出てビックリ。
なしてそう思われたのだろーか???
「いえ、宇高・・・さんです」
ハハハ、いい加減な弟子なので、ついぞ宇高「先生」とはカミングアウト出来ず。
(恥かかせちゃうもんね・・・汗)
「ああ、宇高さん」
と、たぶんお父様の通成師と勘違いされたようなので、蚊の鳴くような声で、
「あの、御二男の方なんです」
「たぶん今日は後見で出られますわ」
とお答えする私。
宇高徳成師の追っかけオバちゃんということになりました(笑)。
やがてお調べの音色が聞こえ、お舞台が始まった。
能 『葵上』無明之祈
『葵上』は源氏物語を題材にしたお能。
いつものごとく、内容はお借りしてペッタンコ → ★
『葵上』には葵上本人は登場しない。
病に臥せっている葵上を小袖一枚で表すのですな。
村瀬様の御解説によると、通常は赤い小袖だが今日は白い小袖を使うのだとか。
ふぅ~ん・・・。
赤と白。
どういう意味があるのかしらん?
と、暫し考えてみる。
赤。
これは聞くところによると若い女性のみに使える色なのだとか。
つまり私のようなオバちゃんは使ってはいけない色(笑)。
臥せっているのが自分より若い女であることを表しているのだろうか。
白。
病人の色?
それとも六条御息所の謂れなき嫉妬に苦しめられるイノセントな正妻の色?
いくら六条さんが元皇太子妃で高貴な身分だといっても所詮は愛人だし・・・。
どうなんざんしょ?
まぁ、赤よりも白のほうが弱々しい感じがして、
「ワタクシ、なぜこんな目に遭わなくてはならないのか分かりませんの・・・」
という儚げな深窓の御令嬢の感じがしましたね。
赤だとなんだか若いという驕りが見えて、葵上に同情出来なくなるかも(笑)。
最初は泣きながら自分に起きた悲しい経験をシオシオと述べる六条さん。
しかしそのうちだんだんと光源氏の仕打ちを思い出して激高し・・・。
あら浅ましや六条の 御息所ほどの御身にて
後妻打の御振舞 いかでさる事候べき
後妻打とは「うわなりうち」と読み、妻が若い妾を憎んで打つこと、とありますね。
んー。
いやいや。
六条さん。
お妾さんはあなたのほうだから・・・。
続きます。
たぶん・・・。
あかん。
もうダメや。
※現代の感覚で愛人・正妻を考えてはいけないのかもしれませんね。
※赤、大いに結構。80だろうが90だろうが100だろうがお召しになってください(笑)。