ファザコンとマザコンになってしまう人の深層心理
親への執着を持ち続けるマザコンとファザコン。コンプレックスの文字から偉大な親がイメージされがちだが、..........≪続きを読む≫
自分ではあまり意識していなかったが、周りの人曰く、私はどうやらファザコンらしい。
確かにうちの父はものすごい亭主関白で男尊女卑思想の人である。
「ダメ父さん」というのがどういうものかよく分からないが、とにかく人一倍働く人である。
仕事だって2回目の癌が判明するまで絶対に人に譲らなかったし・・・。
この「自分はモテない」というのもドンピシャで当てはまる。
ま、これは自分に自信があるないではなく、相手さんのあることやしィ、でモテなかったんだろうけど(笑)。
私は多くの男性が好むようなタイプの女ではないので。
(これは夫くんに感謝せねば・・・)
「男性不信」かどうかは分からないが、「身体の愛」に重きを置かず「魂の愛」にこそ魅力を感じるのは潔癖症というか「勝手神経質」の気質が関係しているのかもしれない。
子供の起きている時間にはめったに帰ってこなかった人なので、たまに家にいると、
「あれ? お父さん、今日はお家にいるの?」
と、珍しいお客さんでも迎えるかのような反応を示したらしい(母親談)。
だから家族でどこかへ行った、という思い出もあまりない。
でも・・・。
「愛されていなかった」とは思っていない。
記憶にはないが外出した時私を抱っこするのは必ず父だったとか。
母は荷物持ちだった、とボヤキ節の述懐を聞いたことがある。
母に言わせると、
「きゃ~~、可愛い赤ちゃ~~ん!!」
と女子高生が寄ってくるのがうれしかったのだろう、とか・・・(苦笑)。
物心ついたころには仕事で忙しかった父に分かりやすく「愛された」という記憶はない。
グズで泣き虫だった私は活発な妹に比べて叱られることも多かった。
でも記憶になくてもやはり「愛された」という思いは強い。
ほら。
記憶にはないけど、写真の中の私は笑っている。
そしてもう一つ。
結婚式の日にぎこちなく、それこそ10数年ぶりに私に触れた父の手。
昨日、父が入院した。
結局陽子線治療は無理なようで、手術ということになったのだが・・・。
手術に必要なだけの体力がなく、入院してそれに備えるらしい。
生きてほしい。
まだ親孝行など何一つしていないような気がする。
私。
愛する人に対する執着がかなりひどいタイプなのだろう。
どうしても、どうしても・・・。
「放下著」出来ない。
生きてください。