マミちゃん。 | 雨の降る日も晴れた日も

雨の降る日も晴れた日も

日々の感じた事を綴ります。

昨日の記事でチラッと書いたマミちゃんのこと。



彼女はどう思っていたか分からないけれど、たぶん私が今までの人生の中でいちばん好きだった友人。





彼女とは小3でクラスが一緒になった。

つまり小6までず~っと一緒。





仲良くなったのは小3の終わりぐらいだったかな?



私はこういう性格のせいか、あまり「お友だち」と呼べる人がいないと思う。

「お友だち」とこちらが勝手に認定しても、向こうがどう思っているか分からないので・・・。





恋愛もよく分からないけれど、ホントは友情もイマイチ自信ない。



だって恋愛はたぶん、

「お付き合いしてください」

「はい、OKです」

って始まるんだろうけれど、友情はそういった確認作業も無いしね。





一応、ある程度親しい付き合いのある人は「友人」と呼んでいるけれど・・・。



いいのかな?

なーごごときに「友人」認定されても?





ま、いいや。







さて、マミちゃんのこと。



彼女は色が白くて、私に負けず劣らず目の大きい少女だった。

私と違っているのは、彼女は「美人」だったこと。



きれいな額をすっきりと出し、長い長い編み下げ。

ノスタルジックな昭和の美少女。





お母さまを早く亡くしたせいか、どこか大人びた印象の女の子。



手芸やお菓子作りが得意で、同い年なのにいろんなことを教わるのはいつも私のほうだった。

『ベルばら』を知ったのも彼女からだったと思う。







放課(※)はもちろんのこと、帰宅後もお互いの家で遊んだ。

外遊びをすることはほとんどなかった。

夏にはお互いの親戚の家(どちらも田舎)へ行ったり・・・。





中学生になってクラスは離れてしまったが、登下校はいつも一緒。



これだけ四六時中一緒だとストレスになりそうだが、私はまったくストレスを感じなかった。

(彼女のほうは分からないけど)





こんな楽しい日々がいつまでも続くと思っていた。







だけど・・・。



私より大人っぽいマミちゃんは私を置いてもっと「大人」になってしまった。



そう。


彼女は「恋愛」をしたのである。



背の高い、たぶん今風にいうと「イケメン」男子。


楽しそうに彼氏の話をするマミちゃん。


でも私には何が楽しいんだかさっぱり分からない。



マミちゃんと彼氏の仲が深まるにつれ、マミちゃんと私の仲は疎遠になっていった。




私の幼い嫉妬心がそうさせたんだろうな。


マミちゃんは別に友人としての私を蔑ろにしたわけではない。


彼女の中では「恋愛」と「友情」はごちゃ混ぜになることなくきちんと存在していたのだと思う。



理解できなかったのは私のほう。


勝手に一人で傷付いて、勝手に大切な「縁」を切ってしまった。




私にも好きな男の子がいなかったわけではない。


でもそれは「片想い」するものであって、けっして「恋愛」に発展してほしいものではなかった。


たぶんその男の子と私が万が一「両想い」になっても、すぐさまぶち壊しにかかったであろう。

(事実、一度そういうとんでもないことをした経験がある)






大好きだったマミちゃん。


高校は別々になり、その後一度も会っていない。



今は九州に嫁ぎ、3人の子のお母さんだと聞いた。


会いたいような、会いたくないような・・・。


もし長い時間を経てもなお彼女との「縁」が繋がっているならば、幼い日の非礼を詫びたい思いである。



大好きなマミちゃん。


どうぞ、お幸せに。





※文中の「放課」とは名古屋独特の言い回しで、授業と授業の間の休み時間のことです。




雨の降る日も晴れた日も
おまけのイラスト。


え?


いらんかった?