本日、もうひとつ。
北朝鮮の自称「人工衛星」打ち上げが間もなくだという。
燃料の注入も始まったようだ。
報道陣に公開された「人工衛星」は古いカラオケの機械みたい。
これを本当に軌道に乗せるのだろうか?
あまり信じている人はいないと思うが、これがロケットだとして先端に搭載されるであろう人工衛星が軌道に乗ればめでたしめでたし。
でも・・・
ミサイルの実験だとしたら?
(いえ、たぶんミサイルだと思う)
1段目は韓国の西方沖、2段目はフィリピンの東方沖に落下予定(だそうだ)。
んじゃ、んじゃ3段目は?
3段目は人工衛星なら軌道に乗るか大気圏外で燃えるか宇宙ゴミになるか・・・
ではミサイルだとしたら3段目はどこに落ちるのだろう???
テポドン2号はアメリカ(グアム、アラスカ)を射程圏内におさめているという。
韓国、フィリピンと見て南に下ると・・・
オーストラリアも射程範囲か?
3代目襲名披露の花火のつもりか、近隣諸国への嫌がらせか。
まぁ、お得意の瀬戸際外交なのだろうが、迷惑な話だ。
ふと北朝鮮の瀬戸際外交で「ハラさん」のことを思い出した。
「ハラさん」は昔勤めていた会社の同期入社の人。
入社直後のオリエンテーションで聞いたのだと思うが、ビックリするような幼き日のエピソードが忘れられない。
その日、幼いハラ少年はとってもジュースが飲みたかった(そうだ)。
そこでお母さんに「ジュースが飲みたい、ジュースをくれ」と訴えてみた。
しかしお母さんの答えは無情にもNO。
どうしてもジュースが諦めきれないハラ少年は、
「あと10数えるうちにジュースくれなきゃ、ここを蹴とばすぞ!」
と脅しに出た。
『ここ』とハラ少年の足が示す先にはガラスの掃き出し窓。
おお!
幼稚園児の瀬戸際外交。
ハラ少年のカウントダウンが始まる。
「じゅう!きゅう!はち!なな!・・・」
お母さんは動じない。
「ろく!ごォ!よん!」
まだ動じない。
「さん・・・にィ・・・」
ハラ少年の語尾が怪しく震える。
(って見たわけじゃないけど、たぶん)
「いちっ!」
とうとう最後の数字が叫ばれた。
しかしお母さんはやっぱりジュースをくれない。
ふつうはここで諦めるものだと思う。
しかしハラ少年は妙な漢気を見せ、
「ガッチャ~~~~ン!」
と本当にガラスを蹴破ってしまったそうだ。
(有言実行こそ男の在るべき姿、と思ったそうな)
硝子は飛び散り、流血、阿鼻叫喚・・・
ジュースはもらえず、何針か縫い、ガッツリお母さんに怒られるという当然の結末に。
ハラ少年には「瀬戸際外交」の危うさを身をもって知った幼き日の一日であったろう。
ガラスが割れたり、足を怪我したりなら幼稚園児の微笑ましいワガママの結末(オイオイ!)と言えようが、ミサイルはねぇ・・・
真の「漢」とは自爆ではなく、上手な外交で自分の利をつかむ人だと思う。
『第1書記』の方にはお祖父さんやお父さんとは違う、国際社会が納得できる手法で外交していただきたいものである。