初めて見た! | 雨の降る日も晴れた日も

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「熱田さんの鶏」(あつたさんのとり)


お分かりになるだろうか?

木の上の茶色い物体。

(写真が下手すぎますな)


これ、鶏(多分、チャボ?)である。

いや、鶏は普段から見る。

けっこう立派な鶏たちが我が物顔に参道をのし歩いている。


では何をなーごは興奮しているのか?

問題はこの鶏のいる場所である。

鶏の右側に突き出ているのは鳥居の横木。

高さおよそ3mはあるだろうか?


普通、鶏はペンギンと共に「飛べない鳥」の双璧をなす。

しかし熱田さんの鶏は違う。

これくらい軽々と飛んでしまうのだ(エッヘン)。


昔から名古屋の人は自宅で飼えなくなった鶏を(勝手に)熱田さんに『奉納』していた(らしい)。

たぶん子供が縁日か校門の外で怪しげなおじさんが売っていたヒヨコを買ってきて、それが大きくなって始末に困り、そこらへんに捨てるわけにもいかず熱田さんにコッソリと持って行ったのであろう。

いわゆる「捨て鶏」である。


今では見なくなったが野犬から身を守るために熱田さんの鶏たちは「飛ぶ」能力を復活させた(らしい)。

高い木の上でなら野犬におびえることなく休むことが出来るので・・・


ここから転じて名古屋では「お高くとまっている人」(高慢ちき)を「熱田さんの鶏」(あつたさんのとり)と言うようになった(らしい)。

・・・と、名古屋の解説本には書いてあることが多い。

私は普通の会話の中でこの言葉を聞いたことはないけど・・・


どんどん勝手に『奉納』される鶏に、お宮さん側もお困りだったことだろう。

しかし熱田さんの鶏はみな体格もよく、お宮さんが大切にしてくださっているのが分かる。


犬でも猫でも鶏でも・・・

人の都合で勝手に捨てたりしてはいけないのである。

今は昔ほど鶏の数もいないので、勝手な『奉納』はなくなったのだと思いたい。


ちなみにペンギンの名誉のために一言。

水中のペンギンはものすごいスピードで水中を「飛ぶ」。

あまり馬鹿にしてはいけないのだ。