西日本の皆さん
特に九州の皆さま、避難勧告が出ていますので
どうぞ、大雨には、充分お気をつけください。


今日は、ブログ企画「雨宮萌果 物語」

14歳の私をご紹介します。

西暦は2000年。


新たな土地で、母と娘の生活が始まりました。

母が選んだのは、下町の根津(ねづ)という町。

今でこそ、東京の観光地として賑わっていますが
当時はまだまだ下町くささが息づく町。


たい焼き屋に、風呂道具店、
時折、バンダナ姿の立川談志さんをお見かけする
懐古ドラマのような風景を覗かせます。

そんな場所が、私を迎えてくれました。


私が、転校した先は

文京区立第8中学校

一学年 50人弱、2クラスしかない
こじんまりとした学校でした。





複雑な心境で、1年生の3学期に転校した私。

初日は、心臓が押しつぶれそうでした。





でも、私は恵まれていました。




「よろしくね!学校、案内するよ!」

声をかけてくれたのは、
明るく頑張り屋な優等生のまなみと、
おっとりした、メガネのあきちゃん。


私は彼女たちと、
人生のステージが変わっても
今でも仲良くさせてもらっています。



そして、
この中学校で出会った人たち全員が
私を温かく、受け入れてくれました。


「自分は、片親で、ちょっと周りと違うんだ」


そんな思いに悩んでいたときは

「私の家も離婚してるよ」ってケロっと
告白してくれる仲間が少なくありませんでした。

母が出張で、一人で過ごす日が続いたら
とことん、根っから明るくバカなことをする友人が寂しさを紛らわせてくれました。


部活にも入り、生徒会にも入り、
とにかく個性的で愉快な仲間に、救われました。

コンプレックスや自意識が強くなる14歳。

でも、しんどいのは私だけじゃない。

みんな明るいけど、
それぞれに悩みを抱えているんだということが、じわじわ心に染みていきました。

                     雨宮萌果