天気のいい休日、

私は近所のスーパーへ出かけました。

 

せっかくのお休みなので、

少しだけ足を伸ばしてみたのです。

 

お気に入りのエコバッグを手に、

ルンルン気分で歩いていきました。

 

店内に入ると、

ちょうど夕方の特売が始まっていました。

 

こういうのって、

テンションが上がってしまいますよね。

 

野菜売り場では、

新鮮なトマトがお手頃価格で並んでいました。

 

お肉コーナーでは、

国産の豚肉が、なんと半額シール付きです。

 

「これは、買うしかない。」

 

そう思って、

カゴに次々と商品を放り込みました。

 

卵も、

牛乳も、

お味噌も。

 

気がつけば、

エコバッグはパンパンになっていました。

 

「今日の買い物は、かなりうまくいった。」

 

私はすっかり満足して、

鼻歌まじりで家路についたのです。

 

重くなった荷物を抱えながら、

今夜は何を作ろうかなと考えていました。

 

豚の生姜焼きもいいですし、

トマトを使ったスープも素敵です。

 

想像するだけで、

お腹が空いてきてしまいました。

 

家に着き、

玄関のドアを開けます。

 

「ふう、重かった。」

 

私は買ったばかりの戦利品を、

キッチンのカウンターにドサリと置きました。

 

そして、

冷蔵庫に入れようと、

エコバッグの口を開けたのです。

 

そこから、

驚きの光景が飛び出しました。

 

なんと、

中身がすっからかんだったのです。

 

あれ?

と、私は思いました。

 

確かに、

あんなにたくさんカゴに入れたはずです。

 

レシートを確認してみました。

 

そこには、

しっかりと金額が記載されています。

 

トマトも、

豚肉も、

卵も、

ちゃんと買っていました。

 

では、

買った商品はどこへ行ってしまったのでしょうか。

 

ここで、

問題になるのが、

 

『人間の記憶力』

 

というものです。

 

記憶とは、

案外あてにならないものなのかもしれません。

 

実は、

私はスーパーのレジを通ったあと、

そのままエコバッグをサッカー台に忘れてきたのです。

 

そう、

あのパンパンに膨らんだエコバッグは、

今頃スーパーの忘れ物コーナーで、

ポツンと取り残されているはずです。

 

思い出した瞬間、

目の前が真っ暗になりました。

 

あんなにウキウキして選んだお肉も、

新鮮だったトマトも、

私の手元にはありません。

 

手元にあるのは、

手のひらに残る重みの感覚だけです。

 

こういう経験、

みなさんはあるでしょうか。

 

「これ、私だけじゃないよね?」

 

と、

思わず誰かに聞いてみたくなります。

 

スーパーまで、

再びダッシュで引き返す気力は、

すでに残っていませんでした。

 

今日の夕食は、

冷蔵庫の奥に眠っていた、

賞味期限ぎりぎりのうどんになりました。

 

なんだか、

ちょっと切ない休日です。

 

でも、

こういう失敗をしてしまう自分も、

嫌いではありません。

 

むしろ、

人間らしくて面白いなと思ったりします。

 

次にスーパーへ行くときは、

絶対にエコバッグを忘れないようにしようと、

心に誓いました。

 

みなさんも、

お買い物のあとの忘れ物には、

くれぐれも気をつけてくださいね。

 

それでは、

また次のブログでお会いしましょう。

せっかくなので、

帰ってきてから、

温かいお茶を淹れました。

 

マグカップから立ち上る湯気を見ていると、

さっきまでのドタバタが、

なんだか遠いことのように思えてきます。

 

こういう時間って、

不思議と心が落ち着くんです。

 

失敗したときは落ち込みますけれど、

そのあとでホッと一息つく瞬間が、

案外好きだったりします。

 

完璧にこなせた休日もいいけれど、

ちょっとドジをしてしまった休日のほうが、

記憶に残るのかもしれません。

 

人生も、

そんなものなのかなと思います。

 

うまくいかないことばかりじゃないけれど、

ときには失敗も笑い飛ばして、

温かいお茶でも飲みたいですね。

 

明日からは、

またいつもの日常が始まります。

 

忙しい毎日に戻るけれど、

今日のうどんの味も、

きっといい思い出になるはずです。

 

みなさんも、

今週末はどんなふうに過ごす予定でしょうか。

 

もしお出かけするなら、

忘れ物には気をつけてくださいね。

 

私は今度こそ、

お気に入りのエコバッグを持って、

楽しくお買い物をしてこようと思います。