奏で手のヌフレツン
酉島 伝法
Amazon本の概要
太陽に抗った聚落の子孫ヌフレツンは、運命に導かれてバイオンリの奏で手を目指す。迫る太陽消失。響け、祖先の遺した禁忌の音。日本SF大賞2度受賞の異形の天才がおくる書き下ろし長編。
★★★☆☆
間違いなくSFだ。ファンタジーだ。
まるで神話を読んでいるような得体の知れない感じ。
作者の頭の中には世界観がしっかり確立されているのだろう。その世界観全部説明しようとしているせいなのかこちらの想像が追いつかなくて、読むのにすごく時間がかかる。
実はストーリーの全体は、ありきたりの流れではある。
苦しみは功徳なのか刑罰なのか。それがテーマなのかと思ったらラストにはまったく触れられず。そこが残念。