なんばグランド花月 2023年12月26日 | 続アメマのおとしもの

続アメマのおとしもの

鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

前日にHPを見てたら、4回目公演でいい席があったので、急遽観劇することにしました。漫才・落語もまぁまぁのメンバーだし、新喜劇には久々のNGK本公演に丸兄こと佐藤武志も出てるので。

吉本新喜劇も収録(放送)がなく、劇場だけの作品だそうです。

 

 

12月26日19時開演、1階C列で観劇。

※新喜劇ネタバレ注意。

開演5分前ですが、ガラガラです。1階席は3割程度、2階席は1割も座ってなかったですね。いくら冬休みとはいえ、平日ですし世間はまだ仕事納めでないですしね。

 

 

 

それなりのメンバーなんですが、この客の入りでさらに重かったので、笑いも少なかったです。それに芸人側も4回公演でかなりだらけた感じで、トップのカベポスタ―からこだまひびきまで、あまり爆発的な笑いがありませんでした。特にとろサーモン、ティーアップに至ってはやる気が感じられず。こだまひびきはいつも通りな感じでしたが、前の5組の雰囲気を引きずって受けてませんでしたね。

私の隣席は若い女の子だったんですが、ゆにばーすからこだまひびきぐらいまで寝てましたわ(笑)。

なのでトップから6組に関しては感想はナシ。

 

●銀シャリ

お馴染み野菜ネタで、鰻は「ん」、橋本は「濁点」が必ず付くと言い対戦。これはお客さんからお題を貰ってやるので、若干卑怯な気もしましたが、この少なく重い客もようやく笑いが大きくありました。

 

●桂文珍

時事ネタから入るのが文珍さんらしく、75歳になった今も現役でトリを飾る噺家らしかったですね。前の銀シャリのネタもいじって「かつらぶん!」と掴んで、「今日は4回公演なんですよ、これが宝塚やったら怒られますよ」とか(笑)。

後半はスマホの触り過ぎで、メディアの海に溺れて行く噺を。こういうのは若い子にも受けてましたね。

最初はボソボソと枕から入り、じわりじわりと笑いが大きくなってました。

 

漫才・落語は5分押しで終了。

新喜劇の前説は音羽一憲、住吉大和

 

◆吉本新喜劇「今夜は仮面でかめへんで!?」 作・演出 藤原和博

【出演】

屋敷のメイド・・・酒井藍、同・・・島田珠代、執事・・・清水けんじ、花月建設会長・・・Mr.オクレ、花月建設社長・・・佐藤太一郎、その妻・・・浅香あき恵、長女・・・松浦景子、次女・・・重谷ほたる、三女・・・咲方響、NGK物産社長・・・烏川耕一、その妻・・・吉岡友見、その息子・・・多和田上人、吉本工務店・・・音羽一憲・住吉大和、警官・・・佐藤武志・森田展義、ヤクザ・・・吉田ヒロ・松浦真也森田まりこ、花月建設前社長・・・内場勝則

【舞台】

花月建設社長の屋敷の応接間。下手は玄関、上手は部屋、上手奥は中庭に通じる。窓からは中庭が見えている。

 

【あらすじ】

花月建設社長の佐藤には三人の娘がいたが、三女の響だけは家族から虐げられていた。不思議に思ったメイドの藍は、執事の清水に理由を聞くと、響だけは前社長の内場の娘だった。

内場は佐藤に横領の罪を着せられて、首になっていた。そこにNGK物産社長令息と娘たちの縁談が来て、令息の上人は響と結婚することになる。しかし響は執事の清水と恋仲だったので困ってしまう。

そんな時、前社長の内場が工務店のバイトでこの屋敷にやって来て、そこで清水から響が虐げられていることや結婚の話を知る。内場は自分が首になって、一文無しの自分について来るより、お金のある家に残った方が響の幸せになると思っていたが、それが間違いだったことに気付く。

そこで内場は清水やメイドたちと、本当は佐藤が横領した一千万の在処を調べようとするが、佐藤にバレてしまう。佐藤は勢いで自分が横領したことを喋ってしまい、それを藍がスマホで録画してTikTokに上げてしまう。窮地に陥った佐藤がヤクザのヒロたちを呼ぶも失敗。藍のTikTokの唯一のフォロワーが会長で、佐藤の悪事が全てバレてしまう。佐藤は逮捕され、妻のあき恵や長女・次女は追い出される。

内場はまた元の社長に戻ることができ、響と一緒に暮らせるようになる。それを見たNGK物産社長令息は、こういうことがあっても業務提携はさせてもらうと言い、響はその言葉に清水でなく、上人を選ぶのでした。

 

【雑感】

新喜劇版シンデレラで、藍ちゃんが座長ですが、話の芯は内場さんと響ちゃん。タイトルにある「仮面」ですが、パーティーで仮面舞踏会があるという設定でしたので、そこで何かあるのかと思いきや、内場さんが響と最初に会う時に溶接の面をしていたり、最後の方で外から「ジェイソンが来た!」と驚かせるところでも溶接の面を使うぐらいでした。

藍ちゃん座長週は学芸会的になりがちですが、先日の「泣く子も黙る藍姐さん」や今回のお話にしても、親子愛がテーマになっていて、結構感動できる話も多いんですよね。ところが小学生藍ちゃんや藍五郎だと、キャラが立ちすぎてしまって、学芸会的になってしまいます。今回のお話はテレビ放送がないのが残念なぐらい、良く出来たお話しだったと思います。

しかし所々でおかしな点もあったりしましたけどね。設定が夜なので、夜に工務店が工事しに来たりね。

期待した丸兄も森田とのコンビで、べたーずのように弾けたネタもなく、誰がやってもいいような役。それなら丸兄を佐藤太一郎の役にした方が、あき恵ちゃんと組むし面白かったように思いました。

初日の4回目でしたが、まだ台詞がしっかり入ってる感じでなく、珍しく清水けんじが台詞を忘れ「捏造」と言う言葉が出てこず、内場さんがフォローしてました(笑)。

ボケが藍ちゃんとタマ、回しがしみけんというはっきりした構図があったし、珍しく人質ネタに頼らず物語は解決するし、最近ありがちな登場した座員の容姿を次々といじるのも少な目で良かったです。個人ネタとしては吉田ヒロの「寿司」がオモロイ。ヤンシー&マリコンヌはやや不調?。

 

漫才はやや不満。新喜劇は初日のため55分でしたが面白かったので、今年の笑い納めになりました。