花組公演 BE SHINING!!-華麗なる時- | 続アメマのおとしもの

続アメマのおとしもの

鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

2023年12月10日~12月13日 神戸国際会館こくさいホール・花組公演

●柚香光スペシャルコンサート「BE SHINING!!-華麗なる時-」 作・演出/藤井大介

 

卓越したダンスと美しくも妖しい色気で魅了する花組トップスター柚香光の多彩な魅力をふんだんに詰め込んだ、宝石箱のようなコンサート形式のショー作品。舞台の妖精フィーに扮した柚香が、これまでの歩みを振り返ると共に、まだ見ぬ新たなる魅惑の世界へご案内致します。柚香が歩む“華麗なる時”を綴る、煌めきのステージ。

 

来年5月に退団する柚香光が東京と神戸でコンサートを開催。どちらも短期間の日程で、チケ難必至。しかし運良くチケットが手に入り、しかも神戸の千秋楽、そして神席・・・。開演前から緊張です。

 

12月13日13時公演、1階2列(実質最前列)で観劇。

●ACT1

◆AM 0:00

懐かしい「Le Paradis!!」のフィーが蘇り、柚香光が華麗なダンスを繰り広げます。そうかぁ、あの時まだ研3だったんですよね。ヴィーの美羽愛も可愛い。

 

◆AM 1:00

主題歌「BE SHINING!!」で出演者全員でのプロローグ。いきなり客席降りで、初っ端からテンション爆上がり!目の前で聖乃あすかが踊ってて、目が釘付けになりましたよ。とにかくみんなが楽しそうで、昨今の宝塚に思うところはありますが、とにかく出演者が元気イッパイ。それがプロの舞台人として当たり前なんですがね。

 

◆AM 2:00

柚香の初舞台「Amour それは・・・」の主題歌を美羽と共に。美羽が娘2扱い的なのが嬉しい。

 

◆AM 3:00

「新源氏物語」より「恋の曼陀羅」を柚香、星風まどか糸月雪羽で。コロナ禍以前の作品となると、遠い昔に思えて・・・。桜舞い散る中での和風な雰囲気が、しっとり美しかったです。

 

◆AM 4:00

忍者風の男女がX JAPANの「紅」で激しいダンスを展開し、まどかが薙刀を振り回してカッコよく踊ります。まどちカッコよすぎ・・・。最後にいい相手役さんに出会えてホントに良かったですね。

 

◆AM 5:00

そして柚香が登場しL'Arc~en~Cielの「READY STADY GO」で、粋にカッコよく、ロカビリー歌手のように歌います。なんでこの曲?って思いまして、同行した方に聞いたらSP Blu-ray BOXでカバーしてたからなんだそう。最近、そこまで網羅してないから勉強不足を感じます。失礼ながら歌はそこまで上手くはないんですが、スターオーラ出まくりで惹きつけられました。

 

◆AM 6:00

聖乃が沢田研二の「勝手にしやがれ」をマフィアのボスみたいな感じで、娘役陣を従えてキメます。

 

◆AM 7:00~8:00

もう前奏が鳴っただけでゾクゾクッとし、本公演では叶わなかった「エリザベート」の世界へ。ここをせめて衣装や鬘を完璧にするのは難しかったんでしょうかね?ですがかなりの仕上がりで、「私が踊る時」の緊張感、そして「最後のダンス」の激しさは素晴らしかった。ラストでエリザベートが倒れ込んだ位置が、座席からのベストアングルで、エリザ越しにトート閣下が見えるというホント神席でした。

 

◆AM 9:00~11:00

トップお披露目公演「はいからさんが通る」の主題歌を希波らいとらが歌います。コロナ禍でトップになり、退団時にはコロナが明けてホント良かったと思います。

懐かしいバウ初主演「ノクターン」では稀奈ゆいと初々しい時代を再現。

そして昨今の芝居の主題歌メドレーへ。やはり「ポーの一族」が印象的で、あの作品の衝撃は今でも覚えてます。後方モニターに当時の映像が流れるのですが、それも観たいし、舞台も観たいし(笑)。

「うたかたの恋」は作品自体は演出家の改悪があったものの、柚香・星風の雰囲気にピッタリだったし、今回も主題歌が聞けて嬉しかったですね。

ラストは賑やかに「TOP HAT」で締めます。

 

一幕はここまで40分でしたが、個人的体感5分(笑)。最前列はすごく良いですが、顔ばっかり見てしまって、舞台全体が掴みにくいのが難点。まぁ神席に座れて文句は言ったらダメですね。

 

●ACT2

◆PM 0:00~2:00

「EXCITER!!」のアレンジ場面で、掃除をするフィーの柚香が、スタジオで撮影中のマドンナまどかに一目ぼれという設定。そしてお馴染みチェンジボックスが登場し、フィーが華麗なる変身。

まどかの歌う今回用の歌詞の「EXCITER!!」も良かったし、柚香の赤いラメ衣装も二番手全ツを思い出して懐かしい。「EXCITER!!」って大介作品では一番カッコいい主題歌だと個人的に思ってます。

 

◆PM 3:00

二幕は主にショーの主題歌で構成されていて、蘭寿・明日海・柚香時代の作品がイッパイ出てきて、ファンにはたまらない内容。初っ端は「CONGA!!」の熱い雰囲気で始まり、「Mr.Swing!」「宝塚幻想曲」「Sante!!」「BEAUTIFUL GARDEN」「シャルム!」「The Fascination!」などなど・・・。そしてこの場面のクライマックスは「Cool Beast!!」で客席降り。目の前にはまどかが踊り、そこに柚香も来て、手の届くところで二人がデュエットして歌い踊るというこのシチュエーションに、夢か現か幻か・・・。

 

◆PM 4:00~5:00

MC&日替わりコーナーで、大千秋楽は聖乃が登場し、柚香にリクエストで「歌劇」誌の「えと文」に掲載された詩を読むというモノ。マジな内容かと思えば、ちゃんとオチがあって大爆笑。しかし聖乃の柚香に対する溢れる思いに涙・・・。そして二人で「CASANOVA」の曲を歌います。

 

◆PM 6:00

そして雰囲気がサヨナラっぽくなり、まどかがSuperflyの「愛をこめて花束を」。

 

◆PM 7:00

これまた前場面とガラッと変わって、山口百恵の「プレイバック Part2」で、柚香が女装で歌い踊ります。なんともセクシーで謎めいた感じがします。

 

◆PM 8:00

娘役陣が「Dreamgirls」を明るく歌います。やっぱ美羽愛ちゃんは可愛いなぁ。

 

◆PM 9:00

ミュージカルメドレーで、最初はロミジュリの「エメ」。これもこのコンビで見たかったなぁ。本公演でやってないのに、やったかのように世界観を作り上げるのは見事。続いて「ミス・サイゴン」の「世界の終わる夜のように」。最後は「タイタニック」の「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」でデュエダン。こんなん絶対泣くやん。

 

◆PM 10:00

そして一旦リセットするかのように聖乃がOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」で場面を明るくし・・・。

 

◆PM 11:00

Mrs.GREEN APPLEの「僕のこと」で柚香がサヨナラのムードへ・・・。コロナ禍を経たこと、度々の公演中止、昨年からの宝塚にまつわる色々もあって、こっちに押し寄せるものもあって、泣けて泣けて・・・。これだけ舞台を真摯に作っていても、感動を与えても、歌劇団の不誠実な対応で、それが無かったことになってしまうのが残念でなりません。それだけにちゃんとやってる生徒さんが報われる環境をいち早く作って欲しく思いました。

 

◆AM 0:00

アンコールはSuperflyの「Beautiful」で締めます。

千秋楽挨拶もいつもの本公演のように丁寧に観客にお礼を述べ、柚香光自身の舞台や観客に対する姿勢が伺えました。何度ものカーテンコールではとにかく楽しそうで明るい花組が印象的でした。

そして最後は私も初参加の花組ポーズで終演となりました。

 

 

千秋楽でしたので約40分押しての終演ながらも、ホントにあっという間でした。来年の110周年では各組の体制がほとんど変わってしまうと思います。それだけにこんな楽しい時間を与えてくれる生徒さんたちが、そして観客が安心して感動できる、そして「宝塚はやっぱりええなぁ」と心から思える体制を期待したいです。