祇園花月 2023年4月27日 | 続アメマのおとしもの

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新喜劇がなんとなくええなぁと思ったので、久々の祇園花月の本公演を観劇です。

 

 

 

いつもは空いてる平日の祇園花月ですが、当日券を取るとなんと「す列」。う~け列あたりまで、三重県の男子高校生の団体が大勢いまして、ちょっとウンザリ・・・と思いきや、これがなんと観劇マナーが凄く良いし、私の席の横にも施設の子が何人か座ってましたが、彼らもよく笑ってマナーが良かったです。一人だけ、変な笑い方と過大な拍手をするヤツがいましたが、私からは死角だったので良かったです。もし窓口で座席の選択を誤っていれば、そいつの2席横だったので、間一髪でした(笑)

 

4月27日12時開演、す列で観劇。 

※新喜劇ネタバレ注意。

●カベポスタ―

食べ物や商品が、これは日本のモノ?海外のモノ?というネタで、以前にも見ましたがオーソドックスで面白いけど、声が小さいのが残念です。

 

●オズワルド

買い物でロードバイクかゴールデンレトリバーかを迷うネタ。テレビの人気者が出て来たので、客席は盛り上がりましたが、ここも声が小さいなぁ。2回目の公演で途中から入場した客が、漫才してるのに普通のトーンで会話したことを注意したというのがTwitterで上がってて謝罪っぽいことを書いてましたが、マナーの悪い客にはそれぐらいしていいと思いますよ。

 

●ラフ次元

英語で女性を口説くみたいなネタでしたが、拙い英語以前にほぼ日本語というのが笑えました。

 

●ジャルジャル

唯一のコントで、医者に来た子供みたいな格好した変なオッサンが変過ぎて面白かったですね。

 

●テンダラー

学生の客が多かったので、それに合わせて前半は学生ネタで大受け。後半はいつものテンポよい3分間クッキングとメダル授与。やっぱおもろいわ。

 

●西川のりお・上方よしお

いつものネタで若い客相手に健闘してましたが、後半はやや失速気味で、ヤバいと感じたのか4分ほど早く終わってましたね。ぼんちならここで取り返そうと、しつこくネタをやって泥沼に入ってしまうのですが、今回ののりよしは潔かったです。

 

コロナ禍以降、私が祇園の本公演で見た中では一番客が入ってたので、漫才も全体的に笑いが大きかったですね。

 

 

◆祇園吉本新喜劇「しみけんの償うのも大変だ」 作・演出 村上太

【出演】

祐貴の父親・・・清水けんじ、けんじの相棒・・・島田珠代、花月旅館の女将・・・浅香あき恵、同従業員(茂造)・・・辻本茂雄、同従業員・・・伊丹祐貴、旅館の客・・・吉田ヒロ、けんじの昔の仲間・・・太田芳伸、祐貴の漫才の相方・・・今別府直之、祐貴の恋人・・・小林ゆう、刑事・・・西川忠志、茂造の借金取り・・・吉田裕

※清水啓之休演。

【あらすじ】

旅館で働く祐貴は、子供の頃に父親と生き別れになり、その後に母親もなくなって施設で育った。今は恋人のゆうも出来、将来はお笑い芸人を目指して頑張っていた。

そこに祐貴の父親のけんじが相棒の珠代とやって来る。というのも自分は過去に事業で失敗し、借金を作ってしまったことで空き巣をしてしまい、犯罪者になったことで妻は子供を連れて出て行ってしまった。そのことを償うために、けんじは祐貴の居場所を探して、500万円のお金を渡そうとするが、自分が父親とはなかなか言い出せない。そこで珠代を妻にして仮病を装い祐貴に助けさせたり、客のヒロをお笑い事務所の社長にして芸人としてスカウトして契約金500万円を渡そうとしたり、従業員の茂造の借金取りの吉田を使ったりするも失敗するが、珠代が祐貴にけんじが父親だとバラしてしまう。

そんなときけんじの昔の仲間の太田が金の無心に来るが、それは強盗をした逃走資金にするためだったが、それがあてに出来ないと、祐貴の恋人や祐貴まで人質に取って、金を奪おうとする。しかし茂造の機転で太田は逮捕。無事に太田から助けることが出来たが、けんじはお金だけ祐貴に渡して去ろうとする。女将や茂造の説得もあって、祐貴は「そのお金でお母さんの墓を建てて、これから一緒にお参りしよう」とけんじを許すのでした。

 

【雑感】

祇園にしては豪華メンバーで笑いも大きくあり、物語に絡まない出演者がいないので、少人数ながらも話の膨らみ方もあって良かったと思います。ただ清水けんじの現在の設定がイマイチはっきりせず、珠代との関係もよく分かりませんでした。少々無理がありますが、珠代を探偵にした方が、ここに二人で来る理由がはっきりします。それと500万円のお金をけんじが祐貴に渡そうとする手段も、もっと他にないかなと。祐貴がお笑い芸人を目指す設定も不自然な感じがしたので、祐貴が旅館で働いてるなら自分も独立して旅館を持ちたいとか・・・。センターにうどん屋の屋台があるのに、それが全く生かされてないので、祐貴をうどん屋の大将にして、将来店を持ちたいとかにした方が、お芝居としては自然だと思います。

まぁそんなこと思いながら見てる客は私ぐらいなもんですがね(笑)

 

来週には新座長お披露目公演が控える吉田裕は流石に人気があって、清水けんじと乳首ドリルをやったり、吉田が座長になったことを清水がボヤいたりと、内輪ネタもあったりで大受けでした。

辻本茂雄も茂造でインパクトはありますが、控えめであんまりむちゃくちゃしないのも良かったと思います。

持ちネタをやったのは珠代、吉田裕、ヒロぐらいなもんで、あとは割とお芝居に沿った笑いの取り方だったので、ストレスが少なく自然に笑えた新喜劇でしたね。