玉置ひろゆき・谷川ゆりの催しごと~恐縮ですが、新喜劇させていただきます。~ 2023年2月12日 | 続アメマのおとしもの

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昨年にネタバトルで玉置洋行と谷川友梨が漫才をやって好評だったようで、早くも二人でイベントをやることが年末に発表されて驚きました。

なかなか本公演の出番がない座員さんのイベントは、セカンドシアターなればこその企画。

手売りも頑張ったようで、結構早い段階で完売となってました。私も谷川友梨ちゃんから手売りで買いましたが、彼女の明るさと礼儀正しさ、話しやすい雰囲気、総選挙で見せた涙など、ホントに素敵な女性だなと感じますね。

 

さてもちろん完売ですから客席は満席。しかし私が座ろうとした席には先客が・・・。どうやら「1列」と「I列」を間違っていたようで、それも大勢多数。うーん、前回の祇園での佐藤・小西の新・新喜劇でも思ったんですが、普段見に来ないような人が大勢来ると、こういうことが起きるし、とにかく開演前の客席の騒がしいこと。大人は大声で話す、子供は騒ぐ。たしかにチケットが売れることはやる側も嬉しいことですし、会社としてもひとつのバロメーターでもあります。しかし真に新喜劇を楽しみに来てる客側からすると、ちょっと困った雰囲気なんですよねぇ・・・。まぁガラガラの客席より、盛り上がることは必須ですけど。

 

 

2月12日19時開演、A列で観劇。

●玉置ひろゆき・谷川ゆりの催しごと~恐縮ですが、新喜劇させていただきます。~

「花月旅館、愛で雪解け!?」 作・演出 当山穂高

【出演】

漫才師・・・玉置洋行谷川友梨、花月旅館女将・・・いがわゆり蚊、その娘(若女将)・・・咲方響、番頭・・・もじゃ吉田、セカンドトラベル社長・・・今別府直之、その息子・・・けんたくん、漫才師・・・タックルながい。永田良輔、旅館の客・・・大黒笑けいけい重谷ほたる、警官・・・太田芳伸・松浦真也、前説の芸人・・・岩﨑タツキ

 

【あらすじ】

漫才師の玉置と友梨はホテルでの営業の仕事を終えて帰るはずが、雪で電車が止まってしまう。しかも玉置は博打、友梨は酒を飲んでお金を使い果たしてしまい、花月旅館に泊めて欲しいとやってきた。若女将の響と番頭の吉田は、二人を旅館の仕事をさせながら泊めることにする。

そこへセカンドトラベルの社長の今別府が息子と響を結婚させることを条件に、花月旅館と業務提携をするといい、女将は縁談を進めて行くが、実は響と吉田は付き合っていた。なんとか縁談を潰すように玉置と友梨も協力するが失敗。

同時に雪で帰れなくなった別の漫才師の永田とタックルも来るが、実は永田は友梨の前の相方で、互いに芸の道を極めようとして、男女の仲になりかけたので解散したのだった。

それを知った玉置は嫉妬の心が芽生え、今度は響と吉田が協力して、玉置の気持ちを友梨に伝えようとするもフラれてしまう。友梨は永田とコンビを組もうと言うが、永田は「芸」と「ゲイ」を勘違いして、ニューハーフになってしまっていた。

再びコンビを続けることになった玉置と友梨。今度は旅館荒らしの事件が発生する。犯人は客の大黒とほたるで、バレてしまったことで響を人質に取る。今別府の息子は恐れをなして逃げてしまうが、吉田は助けようとして怪我をしてしまう。それを見た女将は考えを改めて、響と吉田の仲を認める。逃げてしまったけんたは女将に一目ぼれし、それが縁で業務提携をすることに。友梨は今度は玉置から金持ちの今別府に乗り換えようとするが、フラれてしまうのでした。

 

【雑感】

まずオープニングは幕前で岩﨑タツキの前説。そして玉置ひろゆき・谷川ゆりの東京漫才。これがホントにやってたんちゃうの!?ってぐらい上手いんですよ。いわゆる漫才師を演じてる感じでなく、きちんと漫才してるんです。

そしてそこからのお芝居に入る展開も良かったと思います。お芝居の内容は、いつもの旅館騒動に、漫才コンビの騒動も加わって、芝居に厚みがありました。1景だけでも40分近くあり、芝居全体では80分ぐらいあったのかな?それでも長くは感じませんでしたね。

というのも、玉置・友梨コンビがボケまくるのが新鮮で、若干テンパる玉置もありましたが、それを上手くもじゃが回すんですよ。彼の回しは吉田裕のように一本調子でなく、緩急ありますからね。

それに響ちゃんも台詞がたくさんあったし、いがわゆり蚊の女将役も良かったです。

昼公演でリーダーをやってた太田・松浦コンビは、警官役で自由にやってるぐらいが面白い。

 

なんにせよ、これだけ若手の多い芝居で、1時間を超える芝居で退屈しなかったのがスゴイ。普通ちょっとは中だるみがあるんですが、それがなかった。私の横の席の子供たちもずっと笑いっぱなし。これこそ新・新喜劇という感じがしました。エンディングではやはり満席になった客席と、公演が成功したことで友梨ちゃんが涙してるのが素敵でしたね。この企画が一回でなく、また二回、三回と続けれるようになればいいですね。

 

 

お見送りしてくれた谷川友梨ちゃん。丁寧にお礼を言っていただきました。