祇園花月 2022年7月6日 | 続アメマのおとしもの

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今日(6日)は本当は梅田のシアタードラマシティに、宝塚歌劇宙組公演を見に行く予定でしたが、公演関係者からコロナ陽性が出て5~7日まで中止となり、せっかく当選したチケットは払い戻しに・・・。

なので急遽、祇園花月に行くことにしました。

 

 

7月6日15時開演、前々日にチケットをとったのに、なんと最前列のあ列。

観客は40~50人程度、客足は戻ってきたのにねぇ・・・。

※新喜劇ネタバレ注意。

●マユリカ

何度か見てますが、こんな不思議な漫才でしたっけ??  左側の阪本がなんかボソボソ喋って、目つきも怖すぎ。

 

●トット

お馴染みボイスパーカッションは見事。後半は服屋の店員と客のやり取り。割とオーソドックスな漫才で、トップのマユリカより面白かったです。

 

●ガクテンソク

なんてことないネタと思いきや、言葉の上手い間違いに、ツッコミの言葉のチョイスが流石です。

 

●トータルテンボス

前半は物事を覚えるコツ、後半はレストランでの客と店員。割と面白かったですが、受けはイマイチ。

 

●オール阪神・巨人

トリの大御所が一番元気って(笑) お馴染み子供ネタで、少ない客でも安定の笑いです。15分の高座ですが、20分ぐらいやってたのかな?それでも長く感じません。

 

 

◆祇園吉本新喜劇「すち子の、ドッキリで仲直り!」 作・演出 大崎知仁

【出演】

うどん屋のパート・・・すっちー、うどん屋の従業員・・・清水けんじ、うどん屋の女将・・・浅香あき恵、その息子・・・新名徹郎、徹郎の彼女・・・岡田直子、グルメ雑誌の記者・・・岩﨑タツキ、同カメラマン・・・佐藤美優、グルメ評論家・・・多和田上人、うどん屋の客・・・小寺真理野崎塁、借金取り・・・吉田ヒロ松浦真也

【あらすじ】

うどん屋の女将のあき恵は、夫を亡くして一人で店を営んでいて、息子の徹郎も「こんな店なんか継がない。役者になる」と言って5年前に出て行ってしまった。

いたずら好きのすち子と、従業員の清水はいつももめてばかりで、今日はグルメ雑誌の取材があるというのに、すち子のいたずらであき恵のお尻に椅子が接着剤でくっ付き、おまけに激辛飲料を飲まされて声が出なくなってしまった。急遽取材は、あき恵はマスクをして、陰ですち子がマイクで秋恵の代わりに喋る手段に出たが、あき恵が息子に対する気持ちと裏腹のことを、すち子が喋ってしまい、それが雑誌に掲載されてしまう。

それを見た息子の徹郎が彼女の直子を連れて帰ってくるが、あき恵は頑なに徹郎を許さない。そこへ徹郎が友人の保証人になった借金取り(吉田ヒロ・松浦真也)が来て、あき恵がそのお金を払うことに。

いよいよここに居づらくなった徹郎は、出て行こうとするが、すち子のいたずらで徹郎のお尻に椅子が接着剤でくっ付いてしまう。それを見たあき恵は、「そんな変な格好で表に出て行ったら、私が恥ずかしい。出て行かれへんねやったら、ここにずっとおったらええがな」と徹郎を許すのでした。

 

【雑感】

あらすじ的にはすち子のいたずらで、物語が解決に向かう普通の新喜劇ですが、物語が動き出すのが2景後半からで、徹郎が帰ってきたり、借金取りが来るのが3景では遅すぎます。

すち子の遊び過ぎが原因なんですが、これも面白い方に作用するときもあれば、物語が疎かになってしまう時もあるんですよね。今回もすっちーのアドリブが笑いの中心で、すち子ありきの作り方はもうそろそろ限界かなと思います。ここ最近はカメラマンや大衆演劇の座長、刑事など脱すち子の動きも見られますが、客はすち子を求めてるし、難しいところです。

今回はすっちーの小寺真理への「夜の女」、岡田直子の「ディアゴスティーニ仲本工事」イジリは、しつこいぐらい面白かったですけどね。

新名が連れてくる彼女が岡田直子ってのも、出オチ的だけでなく、後半はマドンナ的な感じになってたのも祇園ならでは。これがNGKだと島田珠代とかね。逆にうどん屋の主人が浅香あき恵でなく、島田一の介だったら、新名の彼女が浅香あき恵でも面白かったかもしれません。

 

若手では佐藤美優がカメラマンで変なボケを連発してましたが、ちょっとしんどいかな。上手く受けてやれる千葉公平的な役者がそばにいないと、浮いてるだけになってしまいます。今回は岩﨑タツキと多和田上人では扱いきれない(笑)

幕開きの野崎塁ももうちょっと頑張らないと。すっちーや清水けんじのアドリブに対応しきれてない。小寺真理の方がきちんと返しが出来てます。キャリアの差ですかね。

 

私個人的には今日の新喜劇は60点ぐらいかなぁ。