なんば花月 昭和38年7月中席 | 続アメマのおとしもの

続アメマのおとしもの

鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

洋画専門館だった「千日前グランド劇場」を、昭和38年7月1日にボードビル劇場「なんば花月」として再開場。先にオープンした「うめだ花月」「京都花月」とは興行内容を差別化し、この時から「なんば花月」は吉本興業の花月三館の最上位になります。

 

今回のチラシはこけら落とし興行の次の、昭和38年7月中席です。

 

なんば花月といえば、この横長の六角形のマークが、ポスターなどでもおなじみでした。ボードビル劇場らしく、表紙には楽器のイラストも入れて、少しオシャレな感じにしてますね。

 

 

 

とりあえず演芸もありますが、扱いがかなり小さいです。

漫才が三組で幸朗幸子漫画トリオベティ領一。奇術のジョージ多田。東京から声帯模写の桜井長一郎と、自転車曲技の中川ブラザーズ

 

ポケット・ミュージカルスの豪華版で、吉本ボードビル「ホリディ・イン・オーサカ」。ホテルみたいなタイトル(笑) 構成・演出はやはり竹本浩三。うめだ・京都も担当しながらですから、相当忙しかったと思いますが、アイデアを次々考えるだけでも大変ですよね。

出演者は豪華なんでしょうけど、お笑い好きからすれば特に興味なし(笑) 興味ある方はググって下さいな。ダンシング・チームや楽団も入れるとかなりの人数です。 新喜劇から白羽大介、ルーキイ新一、由利謙藤井信子も出演。

 

そして吉本新喜劇ではなく、吉本コミカルスは花菱アチャコ主演で「お父さんの季節」。これも竹本浩三作・演出。先日亡くなった前田五郎も出てますね。

 

 

漫才や芝居は吉本所属の芸人なので、制作費にお金はかかりませんが、やはり吉本ボードビルにかなりの製作費を投じたため、客が入ってもウン千万円の赤字だったそうです。

そのため徐々に番組もうめだ・京都と同じになって行きます。