花組公演 DANCE OLYMPIA-Welcome to 2020- | 続アメマのおとしもの

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2020年1月7日~1月22日 東京国際フォーラムホールC・花組公演

●Grand Festival「DANCE OLYMPIA-Welcome to 2020-」 作・演出/稲葉太地

 

花組新トップスター・柚香光の魅力に迫るダンスコンサート。一幕ではギリシア神話の英雄が現代にタイムスリップして巻き起こす悲喜こもごもを描いたストーリー仕立てのショーを、二幕では世界の多彩なパフォーマンスが繰り広げられるエンターテインメントショー。

 

1月21日15時公演、3階4列目で観劇(イープラス貸切公演)。

SNSでは絶賛してる人もいれば、そうでない人もいたりして、スカステニュースで初日映像を見たけど「なんだかなぁ・・・」って感じ。とにかくビジュアル頼りのトップコンビなので、ダンスメインにしたいのは分かるけど、構成もバウの「Senhor CRUZEIRO」みたいに、1幕の深みのない話のミュージカルと、2幕のショーというのもなんだかパターン化か?

全体的に柚香光華優希二人のおっとっとな歌は控え目にして、お披露目から失敗させたくないという気合はありました。その分、柚香のダンスは素晴らしかったです。ですがやはり水美舞斗の実力の方が勝ってるので、どうもそっちも見てしまいがち。

 

●第1幕

ギリシャ神話に出てくる英雄アキレウス(柚香光)が、現代のニューヨークにタイムスリップして、水美舞斗、永久輝せあ、聖乃あすから三人とダンスユニットを組んで行く話。そこにブロードウェイのスターの華優希も絡んで、少し恋物語的なものもありますが、柚香が言葉が通じない設定で、台詞はほとんどがモノローグ、それに歌わない。こんなトップお披露目ある? んで華の歌もヒドイ。もう千秋楽前日だってのに、音程を探りながら歌ってる感じ。もう聞いててシンドイ。

そして組替えでやって来た永久輝は、チャラい感じがかなり無理があって、イマイチ花組に馴染んでない。聖乃もこれと言って印象が薄い。

主役はマイティか?!ってぐらい、歌って踊って大活躍してました。

 

●第2幕

◆Japanese Drumus

全員で和太鼓のプロローグ。力強くて、なかなか見応えがありました。ただ主題歌でのあのグッズ買わせて、客席参加型はやめていただきたい。

プロローグ後の柚香の「東京の屋根の下」をソロで。まぁ、なんとか歌い切ってました。

 

◆Salome

サロメ(永久輝)とヨカナーン(聖乃)のデュエットダンス。広い舞台をイッパイに使いながら、語り部(美花梨乃)のしっかりした台詞は良かったですが、サロメに色気が欠けたかな。

 

◆Latin Passion

ベタなラテンメドレー。もうここでも華の歌にコケそうになります。ホント、大丈夫かこの先?!

 

◆Explosion

どんな場面だっけ?覚えてないわ。

 

◆Spanish Fantasy

かなり本格的なフラメンコで、柚香の手足のさばき方が凄くキレイで、結構長い場面でしたが、これはすごかった。水美も負けず劣らずの踊りも良かっただけに、華の踊りが邪魔してる。

その後に永久輝が顔見世的にソロで歌います。

 

◆Takarazuka

花組誕生100周年ってことで、花組主題歌メドレー。ほぼ歌えましたし、後半は見たことある公演も多かったです。しかし歴代トップの歌は1曲ずつでも歌って欲しかったな。ラストの「心の翼」は感動。「テンダーグリーン」は初演時は賛否両論あってけど、今ならバウかドラマシティで出来そうな気もするけど、あの時散々批判された正塚晴彦が、意地になってしないかもね(笑)

 

◆Finale

最後に柚香が挨拶してましたが、まだトップって感じがしなかった。

 

 

なんか私的には二幕のショーだけでいいなって思いました。歌が苦手なトップはこれまで数々見てきましたが、そういう時って娘役がフォローしてたんですよね。ですが今回はその娘役までヤバイ。ビジュアル重視もいいですけど、あくまでも「歌劇」ですから、歌も頑張っていただきたいものです。