月組公演 クルンテープ 天使の都 | 続アメマのおとしもの

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2019年3月15日~4月15日 宝塚大劇場・月組公演
 
久々の月組のショー作品は、登板の多い藤井大介。ここ最近は、コンサートまがいの手拍子だらけの作品が多くてウンザリしてましたが、今回は今までと少し毛色を変えてのオリエンタルムード。タイトルに「!!」もないし(笑)
 
4月4日11時公演、1階21列目で観劇(今回もイープラス貸切公演)。
※ネタバレ注意。
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●レビュー・エキゾチカ「クルンテープ 天使の都」 作・演出/藤井大介
 
神秘的でオリエンタルな雰囲気に包まれた国、タイ。その首都はタイの人々から「クルンテープ(天使の都)」と呼ばれている。青い海と色鮮やかな花々に抱かれた、南の楽園を舞台にした、エキゾチックなレビュー。
 
◆微笑の国
序があって、美園さくらをセンターに娘役が銀橋に居並んでのチョンパは珍しい始まり方で、ちょっと面白いパターン。
 
◆プアット・ナーク(歓迎の儀式)
銀橋で男役が歌い継ぐプロローグで、それぞれの芸名が歌詞になってます。
珠城りょうがセンターで踊るも、やはり美弥るりかを見てしまいますね。こんなに華があって、実力もあるのに退団は惜しい。
月城かなとの安定性と、力強さは非常に頼もしいです。しかし娘役は海乃美月の休演で、若手がもっと起用されてもいいのに、あまりない感じ。
相変らずの手拍子プロローグですが、いつもの大介作品らしくなくて、なんだか楽しい。
 
◆カンタンニャン(結婚)
新トップコンビに相応しい婚礼の場面。なのにあんまり印象にないですねぇ・・・。やっぱりちゃぴの存在は大きいなと思いました。さくらもこれからですけどね。
 
◆ルンム(若さ)
月城かなと暁千星のムエタイ対決。それぞれに同期の娘役天紫珠李結愛かれんが恋人に。おぉ~ちゃんと若手娘役が起用されてるじゃないですか!  なのにコミカルな場面で振りもイマイチ。なんか勿体ない。
 
◆プーア(蓮の花)
水上マーケットの船で唄う風間柚乃から始まります。なかなかいい感じの男役になってきました。そして珠城りょう美弥るりかの官能的なデュエットに。全くタイプの違う男役二人が、同じ振りを踊るとこうも醸し出す雰囲気が違うんですね。こういう場面は今までもいろんなショー・レビュー作品でありましたが、宝塚なればこその色気だと思いますね。意外と娘役二人ってのはない気がします。
 
◆ケングエング(元気)
美園さくらが男役を引き連れてのアイドル場面。なのに曲が「セ・マニフィーク」をポップアレンジにして「なんじゃこれ?」(笑) ここが3/29から楽曲変更になった場面だったんですね。元はBerryz工房の「cha cha SING」だったそうで、著作権の関係で変更になったらしいです。その原曲もタイのBirdトンチャイだそうな。
そんなん初日前にクリアしとけよ。
 
◆チューチャート(派手に)
女役になった輝月ゆうまのダイナミックな歌から中詰が始まり、「Shall we dance?」をアレンジしてのトロピカルな感じ。袖フリフリのラテンっぽい衣装も見飽きたけどね(笑)
トップコンビが赤い羽根衣裳で登場し、銀橋に居並んで中詰を盛り上げますが、なんでこの曲なんですかね?と思ってましたが、元々は「王様と私」の曲なんですね。
 
◆ラーチャ・ブルック(国花)
タイの国花ラーチャ・ブルックの真紅のスーツでの男役ナンバー。ここはたまきちでなく、みやちゃんでやって欲しかったなぁ。
 
◆ライキンドクーン(傷)
タキシードの月城かなとが、キュートなドレスの美園さくらを連れてクラブへ。なんか意外と似合ってるなぁこの二人。クラブの店内ではホストのたまきちがポールダンス的な踊りを見せ、ニューハーフみたいなアリとさくらがたまきちの取り合いで、ピストルで撃つというお決まりのパターン。アリがデカすぎて・・・。
 
◆タドーバイ(永久)
死からの再生という、これもお決まり。作品のテーマ性を変えても、構成は一緒かい。んでたまきちの被りもんの衣裳も、段々とクドクなってきます。
 
◆シーコルデン(金色)
蘭尚樹をセンターにしてのロケット。
 
◆マカプジャ(万仏祭)
黒燕尾の美弥るりかがセリ上がり、一気にサヨナラムードに。ここも楽曲変更で元はタイの「愛を知るため」だったそうですが、オリジナルっぽい曲になってました。でも歌詞が泣かせるよなぁ・・・。
そこから大階段の黒燕尾に発展します。フィナーレの振付は安寿ミラ。
最後はトップコンビのデュエットダンスで曲は「I Have Dreamed」。この振りがなんともいい感じで、新しいコンビの初々しさがありました。ダイナミックなリフトも久々に見れました。
 
◆クルンテープ 天使の都
まさかの組長・副組長のエトワールからパレード。やっぱパレードでは美弥るりかへの拍手が大きかったですね。
 
 
 
辛口な感想はありますが、全体的には楽しんだように思います。ただやっぱり作品の趣向を変えても、大介ショーだなと(笑) まぁ作家それぞれのカラーってのがありますからね。