いくよ・くるよと愉快な仲間たち | 続アメマのおとしもの

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●いくよ・くるよと愉快な仲間たち 構成/藤井賢
●京都花月 昭和56年1月31日 特別興行
 
 
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【出演者】
今いくよ・くるよ/木村進・間寛平・室谷信雄・池乃めだか/木川かえる/島田一の介・高石太・佐藤武司・帯谷孝史・前田国男藤里美・末成由美・竹田京子・浅香秋恵・園みち子・高橋和子/明石家小禄・桂文福/松みのる・杉ゆたか、横山アラン・ドロン/西川のりお・上方よしお/桂文珍
【ゲスト】
諸口あきら
【演奏】
ザ・パンチャーズ、祐森敬一郎、波多孝男
 
【構成】
(オープニング)
藤里美、末成由美、竹田京子、浅香秋恵。園みち子、高橋和子によるカンカン。
(第一部)いくよ・くるよ、のりお・よしお、桂文珍、みのる・ゆたか、アラン・ドロンの漫才と落語。
(第二部)
いくよ・くるよと木村進、間寛平、室谷信雄、池乃めだからとのコントと木川かえるのジャズ漫画。
コントは「医者」「ホステスと客」「相撲」「土俵入り」「地蔵」。
(第三部)
バラエティーショーと題し、歌のコーナー。
「ダンシング・オール・ナイト」いくよ・くるよ、「抱擁」池乃めだか、「北国の春」室谷信雄、「ラストダンスは私に」末成由美、「酒場でDABADA」間寛平、「帰ってこいよ」木村進、「恋あざみ」今いくよ、「長崎は今日も雨だった」今くるよ、「雪が降る」諸口あきら・いくよ・くるよ。
 
【雑感】
昭和56年1月31日の花月三館恒例の特別興行。プログラムがないので、なんば・うめだ花月がどんな企画をやったのか分かりませんが、漫才ブームまっただ中なので、ザ・ぼんち紳助・竜介阪神・巨人らのイベントがあったと思います。
ですが京都花月はいくよ・くるよ主演でこの豪華キャスト!新喜劇メンバーが多く、木村進間寛平の座長に室谷信雄池乃めだかの副座長。そして桂文珍のりお・よしお。土曜日ということもあって、この日は京都花月も満員だったでしょうね。
いくくるは京都出身ということで、なにかとイベントは京都花月で行うことが多かったです。そういうのが地元を大事にしているということでしょうね。
 
今回のイベントではやはりメインは第二部の新喜劇メンバーのコント。
漫才ブームの陰になりながらも、まだ勢いのあった頃の新喜劇です。コントでは配役だけでも笑え、「医者」では木村進が医者で室谷信雄が看護婦、間寛平が患者。「地蔵」では間寛平の地蔵に木村進の婆さん。二本とも寛平ちゃんがムチャクチャされてます(笑)
 
漫才ブームを境に、いくくるも忙しくなり、通常興行での京都出番は段々となくなって、なんば・うめだばかりになってしまいます。それは他の売れっ子漫才にも言えることで、テレビ局や東京に移動しやすい大阪の劇場の方が会社的にも便利だったからです。そうなると悪循環で、京都には仕事が暇な芸人が出ることがほとんどで、そうなると客足も鈍り、赤字に転落してしまうわけです。
ですが漫才ブームが去ったあと、ガラガラでも昭和62年3月まで興行が続いたことが、当時の吉本はまだ劇場を大事にしていた表れですね。今だと早々に閉館していると思います。
 
 
 
※あくまでも台本を読んだままに記事を掲載しています。実際に上演された際には、キャストやタイトル、内容に変更があったかもしれませんのでご了承下さい。