日曜お笑い花月劇場「愛たくて」 | 続アメマのおとしもの

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●朝日放送「日曜お笑い花月劇場」
●なんば花月 昭和60年8月下席 (プログラムはこちら
●吉本新喜劇「大阪恥めぐり」(TVタイトル「愛たくて」) 作・演出 中村進
 
 
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【出演者】
旅館客・・・間寛平
その老妻・・・木村進
旅館お内儀・・・南喜代子
その息子・・・やなぎ浩二
その嫁・・・藤里美
浩二の息子・・・前田国男
番頭・・・平参平
離別する夫婦・・・内場勝則
同・・・未知やすえ
その子供・・・鯵坂貴代美
婚前旅行客・・・浜根隆
同・・・杉本美樹
美樹の父親・・・井上竜夫
黒子・・・塩野一平
 
【舞台】
ひなびた温泉旅館の離れの一室。座敷正面に奥への出入り口、テーブル、タオル掛け等々あり。上手は廊下、下手潜り戸の出入り口、下手は露天風呂に通じている。
 
【あらすじ】
寛平・おしん夫妻(間寛平、木村進)は三年に一度、この旅館に泊まりに来るのを楽しみにしている。というのも長年この夫婦には子供がいなく、ここの温泉に入ると子宝に恵まれるとのこと。そんな時、若い夫婦(内場勝則、未知やすえ)が別れるといい、赤ん坊をどちらが育てるかで揉めている。その喧嘩を見た寛平とおしんは激怒し、子供を奪い取るが、これ幸いと二人は出て行ってしまう。寛平とおしんはこの子供を引き取って育てることにした。
そして三年後・・・寛平とおしんは子供(鰺坂貴代美)を連れて、またこの旅館へやって来た。すくすくと成長した貴代美を喜ぶ二人だったが、そこへ子供を捨てた夫婦が訪れた。反省し後悔していることを告げるも、寛平とおしんは激怒。しかし貴代美は寛平とおしんに感謝もしながら、実の両親に逢いたかったと涙で訴える。その涙を見て、貴代美を二人の元へ返すのだった。
 
【雑感】
中村進お得意のドタバタと泣きのある芝居です。吉本の多くの番組でレギュラーだった子役の鰺坂貴代美が夏休みということもあって、10日間の出演。彼女のぽちゃぽちゃっとした顔と嫌みのない演技、そして涙を流しながらの長台詞には毎回感心し、何度泣かされたことか・・・。今現在40歳近くなっていると思いますが、どうしてるのでしょうね?
座長に木村進、間寛平と専科で平参平という組み合わせは座長就任当時を彷彿させますね。
そしてこの8月から正式に新喜劇に入団した内場勝則と1月に先に入団した未知やすえに重要な役を付けているのは中村進の先見の明か。脇のベテランが井上竜夫、やなぎ浩二南喜代子と少ないものの、無意味なギャグに走らないお芝居のできるメンバーを揃えているのも納得。
 
この作品で「日曜お笑い花月劇場」は放送終了。長年続いたなんば花月からの新喜劇の中継が一旦途切れます。再開は翌年3月下席からですが、それも半年間で終了し、それ以降はなんば花月の新喜劇は中継をしなくなってしまいました。