うめだ花月 昭和62年8月 | 続アメマのおとしもの

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お盆興行の「うめだ花月」です。
なんば同様に各席バランス良い番組ですね。
 
 
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●上席
珍しくチャンバラトリオがポケットに出ています。他には和田元江も出演。
吉本新喜劇はニール・サイモン原作「プラザ・スウィート」を元に、華やかな結婚式当日、事もあろうに、当の花嫁(和田元江)が控え室のトイレに立てこもってしまう。父親(間寛平)・母親(末成由美)・ホテルの支配人(池乃めだか)がなんとか花嫁を出てもらおうと説得する。「今日のよき日に」(作・演出 栗田国人)。
若手作家が新喜劇改革を少しずつ起こしていますが、当時の劇団員に向上心がなかったのが惜しまれます。
 
●中席
お盆興行です。私コレ見に行きましたが、サブロー・シローのスケで阪神・巨人大助・花子のスケで小づえ・みどりが出ていました。
サブ・シロはこの中席だと思いますが、客に不適切な発言をしたとのことで、しばらく花月の出番がなくなります。その流れで翌年の退社に繋がったのかもしれません。
ポケットは「アニマルモーニングショー」(構成:大河内通弘)でしたが、私が行った日はありませんでしたね。
吉本新喜劇は中村進作・演出「暑いの暑いの飛んで行け!」(TVタイトル「櫓の上に花が咲く」。 団地の盆踊りを舞台に、自治会長(井上竜夫)のバツイチ娘(園みち子)に惚れる中川一美の恋物語。そこに同じくみち子に惚れる池乃めだかが出てきてややこしくなります。花紀京はたこ焼き屋のオッサン。
盆踊りということで若手がめちゃくちゃ出ています。
(舞台写真はこちらへ その1その2その3
 
●下席
阪神・巨人、桂文珍、ダウンタウン、カウス・ボタンと小文字も含めてほぼ男芸人メンバー。
ポケットは高石太木村あきらが漫才コンビを組んだ「明太Co」の「あつあつ物語」。
吉本新喜劇は大河内通弘作・演出「月夜の懲りない男達」。スナックのマスターの桑原和男はホステスの浅香秋恵に惚れているが、秋恵にはヒモのヤクザの帯谷孝史がいる。スリの船場太郎が問題解決に一役買う。
なかなかいいお話で、照明が夕刻や夜というのも珍しい設定。
特プロは「夫婦全面戦争」(作・演出 橋本収)。マンションを舞台に船場太郎中山美保の夫婦の家に桑原和男が金を借りに来たことから、近所の夫婦も巻き込んでの夫と妻の戦争が始まる。
 
二作とも桑原和男が素の男役。最近はほとんどありませんが、桑原和男のちょっとずる賢い男やヤクザの親分、警官など懐かしいですね。